雑感、そしてショパンの嬰ハ短調ワルツ

chopin_waltzes_rubinstein.jpgセミナーのフォロー・セッションの後、日頃お世話になっていることと結婚のお祝いということでプレゼントをいただいた。19:00になったら開封してくださいという堅い約束付で。

きちんと約束を守り、ちょうど19:00に箱を開けてみると、メッセージ・カードとともにきれいなクリスタルの花瓶。へぇ、ありがとうと思いながら、紙袋や箱を隅々までチェックしてみても「19:00」という意味がいまひとつ腑に落ちない。傍らの妻と「どういう意味なんだろうね」と謎解きを始めたが、結局わからず・・・。

リサイタルを間近に控えた相方がいよいよ本番モードに突入。部屋で流す音楽は極力プログラムに準じたものにせよという命令を受け(笑)、素直に従う。午前中はリチャード・グードの弾くベートーヴェンの作品31のソナタ集。発売当初一部で相当絶賛された音盤だと記憶するが、新鮮な驚きや激しい感動を覚えるほどの演奏でもなく、ごくオーソドックスな演奏に多少期待を殺がれる。それでも作品31-3に関しては良い。肝心の「テンペスト」はいまひとつ。

閑話休題・・・

旧知の友人と昼食をとりながら仕事の話を中心に1時間半語り、その後新宿へ移動。冒頭に記したように、先日のセミナーにご参加いただいた受講生のフォロー・セッションをカフェで2時間ほど。有意義な時間がゆったり流れる。

帰宅後、寛ぎながら夕食をとっている最中、玄関のベルが鳴る。「宅急便です!」という声。徐にドアを開けたところ、先ほどプレゼントをいただいたご夫婦がバラの花束を抱え、「おめでとうございます!」とひと言。
これがほんとのサプライズ!驚きと同時にとても感動した。いただいた花瓶に挿す花束までプレゼントしていただけるとは・・・。せっかくなのであがっていただき、小1時間ほどお茶を飲みながら4人で語った。カウンセリングのため初めて(それも個別に)お会いしてから半年ほどだが、お二人揃って来宅していただけたという事実に感激も一入。それぞれが逆境の中で少しずつでも進化されている様子を見るととても嬉しい。感謝。

相方の命令により夜はショパンのワルツ集を聴く。

ショパン:ワルツ集
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)

ルービンシュタインの弾くショパンには特別な思い入れがある。もちろん、ショパンの音楽の洗礼を受けた最初の演奏がルービンシュタインのものであったことも大きい。作品64の3曲など、いまだにルービンシュタインの愁いに満ちた、ゆったりとしたテンポ感の音楽作りが理想的に思え、他のどんな名演奏といわれる音盤を聴いてみても、最終的にはルービンシュタインに行き着いてしまう。特に、有名な嬰ハ短調のワルツは、他の誰の演奏よりも王者ルービンシュタインを推す。

ちなみに、本日聴いた嬰ハ短調ワルツ。
サンソン・フランソワスタニスラフ・ブーニン、ディヌ・リパッティ、そしてウラディーミル・ホロヴィッツ
さらに、愛知とし子の実演・・・(笑)。

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