夏休みのスタート。一昨日から岐阜県瑞浪市に滞在。のんびりと過ごした後、本日滋賀県信楽町に移動。せっかく時間がたくさんあるので、超一流の女流美人(笑)ピアニストの指導を受け、ベートーヴェンの「月光」ソナタの第1楽章をマスターしようとピアノを学び始めた。高校生の頃、モーツァルトのソナタや同じベートーヴェンの「エリーゼのために」を弾けるようになろうと思い立ち、見よう見まね、独学でやっていたことはあるが(結局途中で挫折)、たとえ最初の4小節だけでも先生から教えを請いながらやるのとそうでないのとで大違い、いかに人間の身体の機能を考え、連動しながら作曲家が音楽を書いているかがよくわかった。さすがにこれは楽器(ピアノ)を演奏する人にしかわからないことだろう。
我ながら記憶力は確かなので、数ヶ月も練習すれば何とかなるのでは、という淡い期待を思い抱きながら、俄かピアニストさながら、まずは右手のメロディをなぞり、それから左手の和音を別々に練習、最後は両手で合わせる。確かに勝手気ままに弾くより、手の動きなどを教わりながら演奏した方が上達が早い気がする。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調作品27-2「月光」
エリック・ハイドシェック(ピアノ)
信楽の山奥の澄んだ空気の中に揺れる月の光を眺めていると、それだけで心身にエネルギーが充電されて心地良い。今回の帰省にCDは持ち帰っていないのでいつものハイドシェックの宇和島公演のCDを思い出しながらこの記事を書いている。エリックの演奏は本当にお洒落でかっこいい。何度も書いているが、10年前のソナタ・ツィクルスで聴いた実演は見事だった(体調が悪い中披露された渾身の名演奏!)。
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