せいいっぱい生きること

faure_via_nova_q.jpgSが4月から名古屋に転勤だという。社会人になって最初の赴任地が名古屋で5年ほどいたそうだが、10年ぶりに「責任者」として抜擢されたのだと。彼とはもう18年ほどのつきあいになる。最近は「人間力向上セミナー」をサポートしてくれていたので、その話を聞いたときは少々びっくりと同時に残念だと思った。しかし、考えようによってはセミナーを各地に広げるチャンスでもあり、いずれ近い将来名古屋近辺でできれば面白いなとは思っているのだが・・・。
今夜はセミナーの卒業生数名が集まってその彼の「送別会」を開催した。結局9名での宴。新宿のとあるインド・カレー屋で大いに盛り上がる。
しかし、世代も受講時期も違う皆が集まっても最終的には一体化する様は見事といえば見事。明日から2日間またセミナーだ。楽しみ。

ところで、ここのところフランス音楽尽くし。昨晩もたまたまNHK・BShiをつけるとぴあのピアでフランスモノを演っていた。フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル・・・。お洒落である。

フォーレ:ピアノ五重奏曲第1番ニ短調作品89
ジャン・ユボー(ピアノ)
ヴィア・ノヴァ四重奏団

今日はホワイト・デー。直前まですっかり忘れていた・・・。恋の切ない甘さにも似たフォーレ全盛期の傑作。一聴わかりにくそうな晦渋さをもつものの、ブラームスと同様一旦はまるととてつもなく深みにのめりこんでいくガブリエル・フォーレの深遠な世界。というのも、ベートーヴェンのようにちょうど聴覚障害に陥り始めた頃に書かれた楽曲だから。そのせいか、極めて高い精神性を維持し、かつ自らの内面=心に語りかけてくる。

フォーレが残した最期の言葉
「私がこの世を去ったら、私の作品が言わんとすることに耳を傾けてほしい。結局、それがすべてだったのだ……」

人はどんなものであれ自らが生み出したものが全てなのである。良いとか悪いとかの問題ではない。せいいっぱい生きれば報われるはずである。

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