The Beatles / 1967-1970 (2010)

あらゆる無駄を削ぎ落し、赤裸々に自らを歌ったジョン・レノン。
孤独に、(反動からか)たった一人で音を創造した原石のポール・マッカートニー。
そして、自分探しの旅に出て、崇高なる神に身を捧げた荘厳なジョージ・ハリスン。

ビートルズは夢だったと、ジョン・レノンは一人になったとき歌った。
4人でのせっかくの共同作業を彼はあっさりと退けたのである。
当時、彼らが歌ったことは確かに幻想であった。しかし、ジョン・レノンもジョージ・ハリスンも、もちろんポール・マッカートニーもリンゴ・スターも、彼らが歌ったことはまったくの現実だった。

ジョンは夢想家で、常に現実を皮肉った。
ジョージは信仰篤かった。
そして、ポールはその意味では一番現実的だったかもしれない。いや、リンゴも同じくらいにだ。
早々鬼籍に入った二人が、今を生きていたら何を思うのだろう?
果たして自分たちが歌ったことが、決して夢想ではなく、現実になっていることに膝を打つのだろうか。

誰もが夢見、そして様々な思念に揺れ動いたあの時代に、ザ・ビートルズは世界を席巻した。50年を経た今も、いや、今だからこそ、なお一層彼らの歌が神々しい。

・The Beatles / 1967-1970 (2010)

いわゆる青盤に収録された各曲の永遠。
いまさら何も語ることもないザ・ビートルズの名曲たちが、令和2年正月の、僕の心を煽る。すべては夢のような現実であり、現実のような夢だ。
それならば、一瞬一瞬を本気で生きたいと思う。それも楽観的に。

世界がみるみる変化する。
僕の世界は、まるで”Across the Universe”のように一切変わらないのだけれど。

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