思わず最後まで聴き入ってしまった。
思いっきり感動した。
オランダのビートルズ・カバー・バンド、The Analogues。何と”Sgt. Pepper’s”や通称”White Album”をステージで完璧に再現しているのである。早速ネットで情報を探ると、村上春樹氏はじめ絶賛の嵐。映像には観客の酔い痴れる姿も時折差し込まれ、もはや50余年前にタイム・スリップして、ビートルズそのもののパフォーマンスを追体験しているよう。いや、おそらく当時ならスタジオでの複雑なミックスをライヴで再現することなど不可能だったかも。それこそ過去と未来が見事に錯綜しながら「今」を映し出す魔法のようなステージだ（現在シーズン5まで進んでいるアメリカのドラマ”This Is Us”を髣髴とさせる）。
・The Analogues：The Beatles White Album Full Performance (2019)
Personnel
Jac Bico (guitar, vocals)
Fred Gehring (drums, vocals)
Felix Maginn (guitars, vocals)
Diederik Nomden (keys, guitar, vocals)
Bart van Poppel (bass, keys, vocals and producer)
演奏の高度な再現性はもとより、ジョンやポールの歌声、歌唱の癖まで緻密に再現されているところが奇蹟（” Happiness Is A Warm Gun”や” Why Don’t We Do It In The Road?”）。個人的には、いわばBGV化した”Revolution 9”のパフォーマンスに魅入ってしまった（変態かな？）。続く”Good Night”の安寧が一層心に刺さり、魂に響く（ワールドツアーやって、来日しないかしら）。
ビートルズは永遠だとあらためて思った。感涙。
