リストのロ短調ソナタ

「早わかりクラシック音楽講座」第12回ラフマニノフ第2協奏曲【補講】が無事終了!かつて、くらもちふさこ氏の「いつもポケットにショパン」(名作です!)という漫画で季晋ちゃんがオーケストラと協演したのもこの曲。そして「のだめカンタービレ」で千秋君が披露して絶賛を博したのも同じくラフマニノフのこの曲。単にヴィルトゥオーゾ的な要素をもつだけでなく、映画音楽然としたロマンティックな味わいを持つ20世紀の生んだ傑作協奏曲だけあり、講座も白熱し、気合いも入り、参加いただいた方にも喜んでいただけたようで良かった。明日はいよいよ本講座で J.S.バッハをとりあげる。とにかく奥の深い作曲家だけにどうなることやら・・・。

夕方、先日の「人間力向上セミナー・パート2」の個人セッションでYさんと新宿で落ち合い、2時間弱ほど語る。数ヶ月間の気づきや進化をいろいろとシェアーしていただいて、僕もアドバイスをいくつかし、そのあとKさんも合流し、3人で一杯飲みながら夕食を摂る。
Kさんが例によって面白い話をしてくれた。テレビで有名な脳科学者のM氏は彼女の友人らしく時折会っては様々議論をするという。先日も人間の脳には「ミラー・ニューロン」という神経節があり、その部位が反応し、身近にいる人の影響を鏡のように受け、言動や表情までもが似るようになってしまうとのこと。へぇ、と感心しながら聞く。確かに「環境」は大きい。身の周りにいる人がどういうタイプの人かによって性格までも変容させるだけの力がある。

夜風が身に染みる。昨日は春らしさを少し感じたのだが、やっぱりまだ冬だ・・・。

リスト:ピアノ・ソナタロ短調
クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ)

いつもコメントをいただいているともみさんにスルタノフの弾くリストのロ短調ソナタをお借りした。帰宅後聴き始めたが、決して良いとはいえない録音状態にもかかわらず、先日の「幻想即興曲」と同様ほかでは聴いたことのない創りで、「感動」という言葉がうそ臭く感じられるほど超越した「何か」を感じさせてくれる。35歳での夭折も仕方あるまいと思う。
ところで、今や巨匠となったツィマーマンが1990年に録音したリストも聴きものである。30分ほどの単一楽章という形式を持つこの楽曲は1853年発表当時賛否両論が巻き起こった問題作。Yesの「Close to the Edge」的な展開(いや、逆か・・・Yesがリストの影響を受けてるのかも・・・)を持つプログレッシブな名曲。ある意味恣意的なスルタノフに対し、ツィマーマンは自然な流れの中できちっとした主張、個性を持つ。いずれも必聴。

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