心配ご無用

心配するな、守られているから。
サーバのサポートセンターから「メールの空き容量が少なくなっているので、容量を確保しないと受信できなくなります」というメールが届いた。意味がわからなく、しばらく右往左往した。ちなみに、僕はメールソフトにThunderbirdを使用しているのだが、アカウントを作成する際、自動的にIMAPに設定されていたらしく(そもそもIMAPとPOPについての知識がなかったからそれについて教えてもらうところからスタートした)、少々面倒だったがPOPに切り替えたら無事解決。こういう情報メールは普段まともに見たことがないのだが、放っておいたら大変なことになっていたと想像すると恐ろしくなる。
日常生活然り、仕事においても同様。
問題があるとき、危ないとき、そういう時は必ず誰かが何かを通して「問題がある」ことを事前に教えてくれる。キャッチするアンテナ(感覚)さえ(普段使ってなくても磨いておけばいざとなれば使えるもの)いつでも上げ下ろしできる体勢を作っておくことが大事。

昔からいつも近づき難い難しい顔をしていると言われることが多かった。でも、僕をよく知っている人からは「難しいことなんて何も考えてないよ、彼は。ただ何も考えてないだけ」と笑われた。その通り。ごちゃごちゃと何やら形而上的なことを思考しているように思われがちだが、あるいは自己中心的に物事を進めようと計算しているように思われることがたまにあったりするが、その時の僕の頭の中は「真空状態」(苦笑)。残念ながら本当に何も考えていない。能天気なのである。そして、呑気なのである。

ベートーヴェンのような深刻な面持ちの音楽(特に後期!)の裏には実に楽観、希望、そして幸せ感が感じられることが多い。逆に、モーツァルトのような愉悦に満ちた音楽、メンデルスゾーンのような幸福に満ち足りた感情を呼び覚ます音楽。実はそういう音楽の裏にこそ、悲しみや苦悩が読み取れるもののようにも思う(もちろん例外はあろうが)。先日、久しぶりにメンデルスゾーンの最後の四重奏曲を聴きながら、そういえばこの音楽こそが間違いなく姉ファニーの力なくして単独で書き上げたものであることに気づき、そしていかにもメンデルスゾーンらしい均整のとれた音楽の中に慟哭の叫びを聴き取り、どんな作品でも勝手な枠を作って聴かず、先入観にとらわれず、ただひたすらそこに身を置くということがやっぱり大事なのかなと考えた。音楽家の生涯や時代背景を学ぶことは大切だが、逆にそういうものに一切とらわれない聴き方をもう一度してみようかと。そう、ただひたすら純粋に音楽に耳を傾ける・・・。
ということで、「早わかりクラシック音楽講座」も先日で第46回になり、そろそろこのあたりで一旦幕を下ろそうかと・・・(いずれまたコンセプトを練り込んで再開することもあろうが、とりあえず秋から始まる予定の墨田区の市民向けクラシック音楽講座に力を注いでみることにする)。

新しい年を迎えるように心機一転。

・フンメル:ヴィオラ・ソナタ変ホ長調作品5-3
・ヴァンハル:ヴィオラ・ソナタ変ホ長調
・メンデルスゾーン:ヴィオラ・ソナタハ短調
クラウス・パイシュタイナー(ヴィオラ)
遠山慶子(ピアノ)

1824年、15歳の少年によって作られたヴィオラを独奏とするソナタは、冒頭から悲哀の情感を湛え、我々の心の隅々までを抉る。しかし、それは単なる悲しみではない。ハ短調という調性をもちながら、どちらかというとメンデルスゾーン特有の軽快で明るい雰囲気をも併せ持ち、それがヴィオラのくすんだ音色により、より一層「不安定」な心情を表す。そう、しいて言うなら翳のある明るさ、幸せというのか・・・。しかし、それで良い。ひとたびメンデルスゾーンの「味」がわかった人間にとってみればそれが魅力なのだから。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。

メンデルスゾーン:ヴィオラ・ソナタ、私はBrilliant Classicsの「メンデルスゾーン 室内楽全集」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/436565
で堪能しております。比較的初期の作品ですが、彼にこんな素晴らしいヴィオラ名曲があろうとは、岡本さんに出会うまで不覚にも知りませんでした。最上級の、感謝の極みです。

メンデルスゾーンは上記室内楽全集と、少し前に出たボックスセット「MENDELSSOHN The Complete Masterpieces」
(おやぢ様のサイトより、私が影響を受け購入を決意するきっかけとなった紹介文)
http://www.ne.jp/asahi/jurassic/page/oyaji2/oyaji_66.htm#mendelssohn
を、中々時間が取れないので、まだ、ところどころつまみ喰いして聴いている程度ですが、汲めども尽きぬ魅力に溢れていますね。このふたつのセットだけでも、一生の宝として楽しめそうです。

>「早わかりクラシック音楽講座」も先日で第46回になり、そろそろこのあたりで一旦幕を下ろそうかと・・・

ぜひ、バージョン・アップのうえ再開してください。こんなにも恩恵を受けた人間が、ここにいるのですから!! 岡本さんの「早わかりクラシック音楽講座」に出会わなければ、今日の私は存在せず、 クラシック音楽の多角的な楽しみ方、そして真の醍醐味について、今の私の千分の一も知り得なかったでしょう。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。

>岡本さんの「早わかりクラシック音楽講座」に出会わなければ、今日の私は存在せず、 クラシック音楽の多角的な楽しみ方、そして真の醍醐味について、今の私の千分の一も知り得なかったでしょう。

こんなお言葉をいただき真に恐縮です。時期や頃合いを計りながらまた考えてみたいと思っています。
僕自身も講座があったおかげで雅之さんのような方にお会いできたわけですから、こういった貴重な場を提供してゆくことの大切さはよくわかっております。

それにしても!メンデルスゾーン!
ここのところ、彼の素晴らしさを一層実感しております。ご紹介いただいている両ボックスセットは持っておりませんが、もっともっといろいろと勉強してみたいと思っております。

今後ともよろしくお願いします。

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