8月8日はいつも僕にとって大きな転換点。
すっかり本来の自分を思い出すことができそうで、頭の中であれこれと「やるべきこと」が目まぐるしく回る。俄然やる気が湧いてきた(笑)。
昨日、ラフマニノフを聴いてインスピレーションを得たものだから、本日も棚を探って長い間聴いていなかった音盤を見つけ出した。ネーメ・ヤルヴィが決して有名とは言えないラフマニノフの3つの歌劇を収録した3枚組セット。
各歌劇のあらすじも何も知らないまま、そしてほとんどまともに聴くこともないまま放ったらかしだったものを少し真剣に聴いてみようと、まずは作曲者がモスクワ音楽院の卒業制作の課題で書いた歌劇「アレコ」を何度となく繰り返す。いやはや、19歳のラフマニノフはやっぱりラフマニノフ。ロマン派風の濃厚で美しいメロディがさく裂。1時間足らずの1幕ものだから気楽に聴けるところがいいし、これはぜひとも映像なり舞台なりで鑑賞、確認したい。
ところで、どんな内容なのか気になったので調べて吃驚(笑)。
「都会の生活に嫌気がさしたアレコが、ジプシーの娘ゼムフィーラと恋におち、子供までもうけるが、ゼムフィーラは恋愛において自由奔放な性格で、既にほかの男と不倫中。
怒り狂ったアレコはゼムフィーラと相手の男を殺してしまう。さらに最後には、一人になったアレコが『この悲しみ!この苦しみ!』と叫ぶ」
これはこれでオペラの題材としては19世紀ロシア的で人々の関心を集めそうだが、何ともおぞましい。とはいえ、内容のドロドロさ加減は別にして、ラフマニノフの音楽が聴きもの。中でも有名なアレコのカヴァティーナは圧巻。
みなが寝静まった夜の野営地に月だけが輝いている。アレコは一人悲しみに打ちひしがれて、ゼムフィーラとの愛の日々を懐かしむ。「すべてが寝静まり、月は美しく輝く。俺の心はなぜ、こんなに震えるのか。・・・あんなにも俺を愛してくれたゼムフィーラが、今は冷たくなってしまった。」
なんと、なんと愛が・・・、愛が足りぬことよ!!(笑)後悔する前に許すべし!!
レイフェルクスはムソルグスキーなどを歌わせると何とも病的で陰湿な雰囲気を醸し出すところが絶品ゆえ、アレコ役にはぴったりかも。
さて、こういう暗い作品を独り静かに聴いていると、ますます暗くなるどころか一層やる気になる。がんばる!
こんばんは。
ご紹介の歌劇「アレコ」、未聴です。情報ありがとうございます。
正直に告白しますと、私はオペラについては、CDなどとオーディオの前で音だけで付き合うのは、もはや拷問に近いです(他の快楽や睡魔の誘惑にどうしても負ける)。ましてや知らない作品で知らない言語で歌われているとなればなおさらです。かといって「ながら聴き」では音楽に集中することができません。
ですから、ご紹介の作品「アレコ」のCDは貴重なのでしょうが、BDやDVDで舞台と字幕付でなければ、いくら短い作品といえども鑑賞する気には到底なれません。
どうも私の場合、岡本さんよりも、遥かに視覚情報を重視した音楽鑑賞のあり方のようです。ストーリーを生かすも殺すも音楽次第ですが、オペラの制作過程で作曲家は、音だけを聴く意図では作曲していないはずです。視覚を伴ってこそ、劇音楽は何十倍にも生きてくるのだというのが、私の実感であり、作曲家の本意でもあるはずです。
・・・・・・なんて書いちゃったけど、やっぱ視覚なしの劇音楽だけでも、いいものはいいですか!! 反省。
ひまわり テーマ曲 ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ
http://www.youtube.com/watch?v=2O6-LLRdwmQ&feature=related
映画音楽なんてその典型だし。特にラフマニノフの場合、映画音楽のムードが濃厚ですものね。
楽しめるかも!! ごちゃごちゃ能書き書いているうちに聴きたくなりました(笑)。
>雅之様
こんにちは。
おっしゃりたいことはよくわかります。
コンサートなどに行くのは、聴きに行くというより観に行くという感覚の方が僕も強いですから。
オペラなどは特に映像や字幕を観ながら聴くというのがベストだと思います。となると、そこに集中する時間を確保しなければならず、なかなかそれが難しいというのが僕の現状なのです。
で、ながらで繰り返し音楽だけをよく聴くのですが、これはこれでいいものです。
「ひまわり」のテーマ曲いいですね。
>楽しめるかも!! ごちゃごちゃ能書き書いているうちに聴きたくなりました
きっと楽しんでいただけると思います。