追悼ロビン・ギブ

僕の音楽趣味の幅を広げてくれた存在がどんどん消えてゆく。
この趣味を始めて30年超という時間が過ぎているんだということにあらためて気づく。
精神年齢的にはいつも30歳だと思い込んでいるが、昨日もかつて同じ釜の飯を食し、同じ夢を見ながら頑張った仲間、後輩たちととある事業の決起会をもったが、あれから約20年という時間を経過し、当然肉体年齢はそれだけの年を重ねるわけで、お互い大人になったもんだと笑い話になった。しかし、会えば関係性はあの頃と変わらず、たとえそれが久しぶりの再会であっても、あの頃のあの場所での時間にあっという間に戻せるのだから面白いものである。
音楽の効用のひとつ。それに出逢ったときの空気と思い出にタイムスリップし、熱い気持ちになれること。

僕にとってビージーズというバンドもそういう存在だった。もちろんデビュー当時の彼らのことは知らない。彼らの名前が意識の上に上がったのは、確か中学生の時だったか、巷で流行った「サタデー・ナイト・フィーバー」を観た時。しかし、本格的に聴き出したのは大学生になってから。以来、独特の甲高い声質によるメロディアスな楽曲を時々、しかし繰り返し聴いて来た。80年代後半に復活し、”You Win Again”を初めて聴いたときも痺れた。本当に美しい作品を書く人たちだなぁと感心した。

ロビン・ギブ氏が亡くなった。まだ62歳である。ロック・ミュージシャンというのはあまり長生きせず、早世して伝説になった方がより箔がつくように思うが(?)、それにしてもまだまだ活躍できたろうにと残念でならない(しばらく彼らのニュースは途絶えていたようだが)。

ということで、久しぶりにビージーズのコンピレーション盤。

The Bee Gees:History

初期のハーモニー豊かで抒情に溢れる楽曲は、若干の古びた感を覚えるものの、その旋律の美しさが群を抜き、不思議な懐かしさとともに内側から沸々とエネルギーが湧き出すのを感じさせてくれる。そして、上記の「サタデー・ナイト・フィーバー」の頃のディスコテックな数々の作品は、今ではビージーズの代名詞となっているが、35年を経た今でも通用する普遍性をもつ。

今宵、だいぶ酔った。
金環日食で、新月のこの日、新しい何かが始まる予感がした。
実際、始まるのだけれど・・・。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。

映画「サタデー・ナイト・フィーバー」は、当時NYの、まだ新しいランドマークだったワールドトレードセンターが見えるカットが多く、DVDで今観ると印象的で感慨を覚えます。今日オープンする東京スカイツリーは永遠であって欲しいです。

あのころの、ビージーズ、輝いていましたね。ロビン・ギブの死、寂しいです。
そういえば、ディスコクイーン ドナ・サマーも亡くなりましたね。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/278841

金環日食、当地では透明度の高い青空をバックに、完璧に見えました。
昨日ここで、オシリスの神とイシスの神に感謝したご利益がありました(笑)。

ところで、日食時が新月なのは理屈から言って当たり前ですよね。
岡本さんはいつも、新月、新月って、さも特別で神秘的なようにおっしゃいますが、
旧暦で生活していた時代や地域では、単なる月初なんですよね。

サラリーマンだから月初の目標でも立てるか・・・。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
え、ドナ・サマーも亡くなっていたとは知りませんでした。

>昨日ここで、オシリスの神とイシスの神に感謝したご利益がありました

確かにその恩恵あるかもですね(笑)

>日食時が新月なのは理屈から言って当たり前ですよね。

ええ、もちろんわかって書いております(以前も指摘されたので)。
でもまぁ、月の神秘に惹かれる僕のせめてもの愛情表現だというくらいに考えてお見逃しください(笑)。

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