すべてがショービジネス

毎々繰り返すが、時間の経過は本当に早い。あと数日で9月も終わる。いやはや、何とも・・・、である。この分だとあっという間に2013年がやって来そうだが、残りのこの3ヶ月が実に色濃いものになりそうで興味深い。世間ではいろいろと騒がれているが、実際何がどうなるのか・・・。
久しぶりにジョン・レノンを聴いた。30年前に相当お世話になった。ビートルズのメンバーの中でもこの人の作品に最もシンパシーを感じ、リリースされたアルバムはすべて手に入れた。ポールのものは”Band On The Run”や”Venus And Mars”、”McCartneyⅡ”・・・などなど極々限られたものしか手元にないし、ジョージについてもアトランダムに数枚(最高作”All Things Must Pass”はオリジナルニュー・センチュリー・エディションの両方共)所有しているに過ぎないのに、ジョンのものは全部。あの頃、本当に凝った。多分それも1990年頃までだが・・・。凶弾に斃れて10年経過し、目ぼしい音源は発掘され尽くし、ボックス・セット類もいくつか出され、そろそろ打ち止めにしようという思いだったかな・・・。

たまに耳にすると沁みる。

Nobody loves you when you’re down and out
Nobody sees you when you’re on cloud nine
Everybody’s hustlin’ for a buck and a dime
I’ll scratch your back you scratch mine

Well I’ve been across to the other side
I’ve shown you everything I got nothing to hide
But still you ask me do I love you
What it is, what it is
All I can show you is it’s all show biz
All I can tell you is it’s all show biz

タイトルになっている冒頭の歌詞が気に入って昔繰り返しよく聴いた。
しかし、実にその後の歌詞の方が衝撃的。
「君に示せるのはすべてがショービジネスだということ」とジョンは言い切る。それはつまり「全ては見せ芝居」ということだ(この人の和訳がなかなか良い)。
ベートーヴェンが亡くなる直前に口走ったといわれる「喝采を、諸君、芝居は終わった」となぜか結びつく。天才はわかっていたんだ、と。

主夫になる前、1974年にジョン・レノンがリリースした地味な(?)傑作。

John Lennon:Walls And Bridges

この時点でジョンの人生はある意味ピークのような気がする。6年後天に召されるのも致し方なしか、聴いていてそんな感じがした。

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