THE BEATLES 09.09.09 SAMPLER

何年か前、山下達郎が《Maniac Tour》なるライヴ・ツアーを開催した。
ツアーでなかなか演奏する機会のない楽曲を中心に構成されたプログラムだったが、達郎フリークにとっては驚喜ものの内容だったと思う。
レア曲とはいえ当然名作ばかり。残念ながら僕はその情報を逸していてライヴに触れることができなかったが、翌年の《PERFORMANCE》ツアーの出来があまりに素晴らしかったものだからそのときは地団太踏み、前年のツアーに参加できなかったことを後悔した。

天才たちの生み出す音楽はヒットしようがしまいが、あるいは有名だろうが無名だろうが、作品そのものに大いなる力が漲る。ましてやフリークにとっては有名作以上に(否、すべての作品に)フォースがあるのだと思う。

2009年9月9日、僕はボブ・ディランの「欲望」を聴いていた
本当は、その日、全世界同時にリリースされたザ・ビートルズのニュー・リマスター音源を採り上げたかったのだが、天邪鬼な僕はそれを回避した。しばらく耳にしなかったけれど、ある日そのシリーズのサンプラーが期せずして手に入り、喜び勇んで傾聴したとき、僕の心はやっぱり躍った。

久しぶりにそのサンプラーを聴いた。
音質が格段に改善された音盤は素晴らしい音で鳴った。そして、実にマニアックな(?)選曲に僕はあらためて驚喜した。

・THE BEATLES 09.09.09 SAMPLER

Disc 1
I Saw Her Standing There
I Wanna Be Your Man
This Boy
Things We Said Today
Eight Days A Week
You’ve Got to Hide Your Love Away
If I Needed Someone
Rain
Here, There and Everywhere
Being for The Benefit of Mr.Kite
The Fool on the Hill
Glass Onion
Mother Nature’s Son
Hey Bulldog
Something
Two of Us
Disc2
Please Please Me
All My Loving
If I Fell
Honey Don’t
I’m Down
I Need You
Day Tripper
Drive My Car
And Your Bird Can Sing
She’s Leaving Home
I am the Walrus
Back in the U.S.S.R.
Long, Long, Long
All Together Now
Come Together
I’ve Got a Feeling

Personnel
John Lennon (vocals, guitars, keyboards, harmonica, bass)
Paul McCartney (vocals, bass, guitars, keyboards, drums)
George Harrison (guitars, vocals, sitar, keyboards, bass)
Ringo Starr (drums, percussion, vocals)

わずか8年のビートルズの軌跡、奇蹟。全32曲、一分の隙もない神々しさよ。

彼(ジョン・アダムズ)がおもに師事したのは、シェーンベルクの弟子のレオン・キルシュナーだった。昼間は第二次ウィーン楽派、前衛技法、ミュジック・コンクレート、ブーレーズの書法を学び、音楽言語は前進し続けなくてはならないと自らに言い聞かせた。実際に、《チチェスター詩編》の様式上の後退を非難してバーンスタインに書き送った手紙で、彼はひじょうに攻撃的な意見を述べている。(「ブーレーズをどう思うんですか?」と彼は問いただしている)。夜になると、アダムズはビートルズのレコードを友人たちと聴き、ライヒがヴェーベルンとコルトレーンをかわるがわる聴いていたときのように、昼の世界と夜の世界を統合できるかどうかと考えた。
アレックス・ロス著/柿沼敏江訳「20世紀を語る音楽2」(みすず書房)P565

特に後期のビートルズの音楽は世界に衝撃を与えた。
アダムズに限らず現代の作曲家が彼らの音楽からどれほどの影響を受けたかが上記のエピソードからも垣間見ることができる。ため息が出るほど。

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