2013年、あけましておめでとうございます。
時間の経過は本当に早い。今年もあっという間に過ぎ去るのでしょう。悔いのない1年にしたいものです。
さすがに元旦はいろいろとバタバタし、飲む機会も多く、音楽をじっくりと聴く余裕もない。
ということで、夜更けに何を取り出そうかと考えに考えた末、昨日に引き続きブルーノ・ヴァイルのハイドン。
歌劇「レオノーレ」も耳にしたけれど、まだまだこのあたりは書けない・・・(とはいえ近いうちに)。
祝祭的雰囲気にあふれる1780年代後半の名作群。
特に第88番は何度聴いても、そして誰の演奏で聴いても心を揺すぶられる。名曲だ。
ハイドン:
・交響曲第88番ト長調「V字」Hob.I:88
・交響曲第89番ヘ長調Hob.I:89
・交響曲第90番ハ長調Hob.I:90
ブルーノ・ヴァイル指揮ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
第88番&89番はエステルハージ家の楽団のヴァイオリニスト、ヨハン・ペーター・トストから依頼を受けて1787年に作曲されたもの。100曲以上に及ぶハイドンの交響曲の中でも群を抜く内容を持つ。
しかも、古今のどのような解釈も併せ飲む様相を示す。(特に第88番は)古くはフルトヴェングラーやワルター、あるいはクナッパーツブッシュの名演がある。これらの古き録音はいずれも僕の座右の盤だけれど、ピリオド的解釈のヴァイル盤もお気に入り(意外にラトルが録音したものも好き)。
ハイドンの音楽というのはベートーヴェンや、あるいはモーツァルト以上にあらゆるアプローチを許容する。そう、幅が広いのである。そのことに気づかされたのはこのヴァイル盤において。こんなに鮮烈でインパクトの大きいハイドンは稀(だと僕は一聴思った)。
そういえば、同じ頃、モーツァルトは父を亡くし、哀しみから創作物にいよいよ芸術的深みが増し、大衆からはそっぽを向かれ、経済的困窮に陥る、そんな時期だ。
いわゆる後期三大交響曲が生まれる前夜。1780年代後半のオーストリア、ウィーンというのは音楽史的に途轍もない音楽が生み出された年になるということだ(ベートーヴェンはまだ田舎町ボンにいたのだけれど)。
2013年の最初の日、原点に戻り、自身の「道」を明確に見据えることを誓う。
ハイドンやモーツァルトや、そしてベートーヴェンの音楽が後押しをしてくれる(ようだ)。
あけましておめでとうございます。昨年、父が亡くなりましたので年賀状を出せませんでした。今年もよろしくお願いいたします。
>畑山千恵子様
あけましておめでとうございます。
こちらこそよろしくお願いいたします。