わが生涯から

smetana_abq.jpgともみさんのご紹介で、雑司が谷音楽堂で催された「弦の響」にお邪魔した。18:00から先約で来客があったものだから、残念ながら途中抜け。久しぶりにお洒落な空間での室内楽演奏だったので最後までいたかった。
ちょうど聴いたのは、
・ブレバル:二重奏曲第7番、第8番、第16番、第20番
・ミシェック:コントラバス・ソナタ第2番
・スメタナ:弦楽四重奏曲第1番「わが生涯から」~第1楽章、第2楽章、第3楽章

わずか1mもない至近距離で聴く弦楽四重奏曲は圧巻。本当に感激した。この後、ブラームスのチェロ・ソナタ第1番第1楽章が披露される予定で、本当はそれを目当てにいったようなものだったが、時間切れ・・・。後ろ髪を引かれる思いで会場を後にした。

つい1ヶ月前にご自宅にご招待いただいたご夫婦の訪問。他人を招ぶことはあってもなかなか他人から招ばれないね、などと盛り上がりながら3時間余り食事をともにする。何だか似た者同志のようで、違和感なくおつきあいできるところが素晴らしい。人間対人間の包み隠すことのない交流が自ずとできてしまうところが心地良い。

スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯から」
アルバン・ベルク四重奏団

切れ味抜群のアルバン・ベルク四重奏団。昨年解散した名門カルテットだが、本当にこの団体の演奏はハズレなし。生で弦楽四重奏を聴いて妙に触発され、久しぶりに棚から取り出した。カップリングのドヴォルザーク「アメリカ」も名演奏。チェコの土俗的な響きと不思議に洗練された都会的なセンスが入り混じった音楽。
嗚呼、またプラハを訪れたくなった・・・。


2 COMMENTS

雅之

こんばんは。
「合わせる」って楽しいです。
アルゲリッチがソロ活動をやめ、室内楽や協奏曲の魅力に取り憑かれているのも、よく理解できます。
個と他、個と社会との関係性を考えさせられるという観点から、最近私もクラシック音楽では、この二つの曲種が最も好きです。

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。
>「合わせる」って楽しいです。
のようですね・・・。
僕はアルゲリッチがソロをやらなくなったことに関して初期の頃は否定的でしたが、確かに人と人とのコラボレートという意味から考えると必然なのかなと思うようになりました。
人間は他との「関係」の中で生きているということをあらためて実感させられますね。

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