とことんまでやりきることがぶれない秘訣

bach_cello_suiten_imai.jpgなぜぶれるのか・・・?
信念(自分がこうだと決めたこと)を徹底的に追求していないから。
なぜ徹底的に追求できないのか・・・?
決めたことに確信をもっていないから。
なぜ確信をもてないのか・・・?
自分を信じていないから。
自分の状態がぶれたことを、多くの人は誰か(あるいは教育や環境)のせいにする。他人のせいにしたところで、何かが変るわけでもないのにだ。特に、親や他人が引いたレールを歩いてきた優等生ほどそうなる傾向が強い。今の政治家も似たようなものか・・・。茶番なり。

どうすれば自分を信じられるようになるのか・・・?
腹を据え、中途半端に終わらせず何でもやりきること。それに尽きる。
他人からは大変な努力に見えることでも、実は本人は何の苦もなく当然のように時間とエネルギーをかけ没頭しているということはよくあることだ。何でも一生懸命やれば成果は挙がる。そして、成果をみることが楽しくて人間はまたそれにのめり込む。結果、継続することになり、自ずとその道を極めることになる。実にシンプルな法則だ。

他人に聴く前に自分に問いかけてみるべし。答えは必ず自分の中にある。「本気か?」「やりきっているか?」、いつもいつの瞬間もそう自分自身に問いかけること・・・。

ヴィオラの音はチェロよりオクターヴ高い。J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」をヴィオラの演奏で聴くと、すこーんとヌケて、目の前の空間にいっぽんの筋が通ったようになる。一切の混じりけのないシンプルで澄んだ音色。朝の光と調和して信じられないくらいに美しい。

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲BWV1007~1012(ヴィオラ版)
今井信子(ヴィオラ)

keith_jarrett_the_melody_at_night.jpg夜更け。たった独りになった静かな小部屋の片隅にあるスピーカーからキース・ジャレットのピアノ・ソロが流れる。キースが難病を克服し、10年ほど前に復活第1弾としてリリースした音盤。まるで、身体を壊したからこそ「健康であること」のありがたみがやっとわかったという感謝の念が込められた「癒し」のバラード集。涙を誘う美しさよ。

Keith Jarrett:The Melody At Night, With You

たった一挺のヴィオラ、そしてたった一台のピアノが生み出す「真実」の音。腹を据えてとことんまでやりきっている「求道者」が演奏する音楽は、人に喜びと癒しを与え、すべてを包み込む。


6 COMMENTS

雅之

こんばんは。
誰にも間違いはあります。
人生には、自分の主張や行動を軌道修正しなければいけない場面が多々あります。社会システムも同様です。社会主義、共産主義は、修正主義を徹底して排除して認めなかったことも、失敗した大きな原因だったと思います。そして今、資本主義も、試行錯誤しながら、その欠陥を修正しなければならない場面に直面しています。
しかし「失敗は成功の母」といいます。
過去の凝り固まった考え方に固執せず方向転換することは、勇気のいることです。自分の今までの主張や行動に誤りがあったと認識した場合は、素直に認め、謝罪し、反省することが、極めて重要です。その場しのぎの屁理屈で開き直るのは何の進歩も生まず、本人にとっても周囲にとっても最も不幸なことです。
謙虚になりたい時は、バッハの音楽を聴くのが一番です。
そして私の愛して止まないヴィオラは、謙虚さ、柔軟性と、強い信念を合わせ持った、理想の楽器だと思っています。
私も、バッハとヴィオラにあやかりたいものです。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
そうですよね。謙虚に、素直に、過ちを認め、即方向転換すればまだ間に合います。過剰な自己防衛をやめ、固執を捨てればうまくいくことって多いですね。
>謙虚になりたい時は、バッハの音楽を聴くのが一番です。
いいですねぇ、おっしゃるとおりです。
>ヴィオラは、謙虚さ、柔軟性と、強い信念を合わせ持った、理想の楽器
なるほど、それもそうなんでしょうね。そういう楽器を選ばれている雅之さんも謙虚で前向きで素晴らしい方だと思います。

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テツ

おかちゃん。
こんばんは。
バッハの無伴奏チェロ、私がクラシックの
世界にハマったきっかけの曲です。
ありがちな例え話ですが、、、もし無人島に1枚だけ
CDをもっていくとしたら、私はそれを持っていこうと
思っています。(2枚組みだったりしますが。。。)

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kevala

kevalaです。
Every single words HIT my heart !!!!
Wonderful words are from minds of peace from you !!!!
とことんまでやりきることがぶれない秘訣。
ちょう~どなぜぶれてしまうんだろう・・・って会社の休憩中お昼を食べていてその理由を知りたくなっていたときでした。そんなときにこのブログをみれてとても勇気を頂きました!
自分のことを言われているのではないか?と自問自答しながら読みました。
昔ほど他人の眼を気にしなくなり自分を受け入れることが少しずつできてるせいか失敗してもなんでも自分を責めなくなりました。
BUT !他人から責められると自己防衛的に“反応”し、他人を攻め返してさらに自分がぶれぶれになることはわかってきました。
毎日自分の発見ができるようになったことはとても興味深いです。
↓以下は手帳に貼っておこうかなぁ!!! Great thank you
なぜぶれるのか・・・?
信念(自分がこうだと決めたこと)を徹底的に追求していないから。
なぜ徹底的に追求できないのか・・・?
決めたことに確信をもっていないから。
なぜ確信をもてないのか・・・?
自分を信じていないから。
自分の状態がぶれたことを、多くの人は誰か(あるいは教育や環境)のせいにする。他人のせいにしたところで、何かが変るわけでもないのにだ。特に、親や他人が引いたレールを歩いてきた優等生ほどそうなる傾向が強い。今の政治家も似たようなものか・・・。茶番なり。

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岡本 浩和

>テツさん
こんにちは。
無伴奏チェロ組曲は本当に良い曲ですよね。この曲でクラシックの世界にはまった人は多いんじゃないですかね?
それに昔から「無人島に持っていく1枚」の定番ですね。

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岡本 浩和

>kevalaさん
こんにちは。
>そんなときにこのブログをみれてとても勇気を頂きました!
ありがとうございます。
特に意図したわけじゃないですが、「ぶれる」のが人間ですからね。その日ある友人と話していたことを書いただけなんです(苦笑)。
ともかく腹を据えてやりきっていると、人から何を言われようと責められようと「自己防衛」に走らなくなると思います。
お互い一生懸命生きましょう!
>毎日自分の発見ができるようになったことはとても興味深いです。
そう、それが一番大事なのです。すごくシンプルなことだけど意外にみんなできない・・・。

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