「ワークショップZERO」をより良いものにするために・・・

brahms_heidsieck.jpg人は1回きりのお話や講座ではそのほとんどを吸収できない。そりゃそうだ。小学生が九九を記憶するのだって何十回も反復して頭に叩き込むのだし、大人になって悪い癖を修正するのにも大変な労力をかけるわけだから、そんなに簡単なものじゃないことは明らか。それでも何とか「スイッチのあり場所を示し、そのスイッチを入れるお手伝いをする」ことでその人の成長と変革を醸成しようと試みてきたが、なかなか難しい。よくよく周りを見渡してみると、成長し、確実に変化を体感している人たちはいろんな形で継続的に「関わり」をもっている人たちである。「早わかりクラシック音楽講座」を通して、あるいは一対一でカウンセリングをしたり、一緒に雑談をしながら食事をする機会をもつなど、何気ない会話の中で「人間力」について語ったり、「親和」をしたりしてきた経験がともかく大きい。
そんな中、4月から継続学習のためのプログラムを開発し、最低でも月に1回は実施できるよう動こうと考える。それと、友人・知人に「人間力向上セミナー」をおススメしたいが、どう話していいかわからないという方たちのために簡単な「説明会」なるものを開催するのも良かろう。ともかく「発信」することだ。

午前中渋谷でカウンセリング・セッションをし、一旦昼食のため帰宅。その後、転職カウンセリングの相談があり、小1時間ほどいつもの小田急ホテルセンチュリーサザンタワーのラウンジにてセッション。帰りがけ久しぶりにタワーレコードに寄ったらハイドシェックの新譜を見かけて思わず買ってしまった。

ブラームス:
自作主題による11の変奏曲作品21
6つの小品作品118
4手のためのシューマンの主題による変奏曲作品23
ターニア&エリック・ハイドシェック(ピアノ)

まずはこの絶妙な選曲センス!青年ブラームスの夢多き想いを託した名作変奏曲2つに挟まれた最晩年の寂しくも枯れた味わいを持つ作品118。全てがブラームスの魂の声であり、後世の我々への「絵葉書」ならぬ「音の葉書」である。中でも一番心に響くのは妻ターニアとのデュエットである作品23。シューマンがエンデニヒの療養所に入院する直前に聴いたとされる「天使の旋律」をモチーフに若きブラームスが10の変奏曲を創作したこの名作は、師シューマンと弟子であるブラームスのまさに共作であり、二人の感性が入り混じった不朽の名作であると僕は思う。
ついつい3度ほど連続で聴いてしまった・・・。素晴らしい。

2 COMMENTS

雅之

こんばんは。
少々多忙になりまして、コメントが遅れました。
ご紹介のハイドシェックの新譜、良さそうですね。
まず、何といっても作品118を聴いてみたいですが、奥さんのターニアとのデュエット作品23も興味のあるところです。
このところ、今年はもうCDを買うのを止めようと思っていたのですが、こういう魅力的な盤が出てくると、「欲しい、欲しい病」は治りそうにありません(笑)。

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。さすがにハイドシェックです。おススメです。
>このところ、今年はもうCDを買うのを止めようと思っていたのですが、こういう魅力的な盤が出てくると、「欲しい、欲しい病」は治りそうにありません(笑)。
いや、実は僕も同じようなことを考えておりまして、しばらく音盤屋には足を運ばなかったのですが、つい立ち寄って「発見」したらもうどうにもなりませんでした(苦笑)。ほんと病気ですね・・・(笑)。

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