二日酔いに「白鳥の歌」

mahler_barshai_10.jpg発泡酒とビールは明らかに別の飲み物なのだが、発泡酒ってどうやって造られているんだろう?・・・というより、何が入っているのだろう?加算される税金の率も大幅に低いのだろうが、それにしてもジュース並みに安いとなると「当然何か人工的なものがはいっているんだろう」とついつい疑ってしまう。僕はアルコールなら圧倒的にビール党である(といっても元々酒に強い方ではないからロング缶を2本も飲めば相当酔える体質なのだが)。外で飲む生ビールなどは本当に美味しいと思う。ただ、最近はいわゆる晩酌というものをしなくなった。家で飲むときは誰かが訪ねて来たときやパーティーの時などに限られる。先日の会社設立&誕生パーティーではたくさんの方からお土産にお酒をいただいたので、昨日の食事会では、いただいた中から発泡酒とワインを開けた。しこたま飲んだわけではない。発泡酒はレギュラー缶をたかだか4本。ワインは2本である(それも4人で)。なのに、翌朝(つまり本日)の体調は絶不調。夕方近くまで胃の辺りがムカムカして気持ちが悪い。「あぁ、こういうの二日酔いって言ったなぁ」と久しぶりに思い出した。

そういえば昔から発泡酒はなんだか人工アルコール臭が強すぎて、飲むと悪酔いすることがわかっていたから随分飲んでいなかったのを昨日はすっかり忘れて飲んだのが悪かった。
発泡酒の正体って何なんだろう・・・?

夜になってようやく体調が戻った。もう二度と発泡酒は飲むまい(笑)。

マーラー:交響曲第10番嬰ヘ長調(バルシャイ補筆完成版)
ルドルフ・バルシャイ指揮ユンゲ・ドイチェ・フィルハーモニー(2001.9.12Live)

マーラー未完の第10交響曲のバルシャイによる編曲版ということだが、残念ながらこの音楽に対する聴き込みがまったく足りず、多くを語ることができない(第2楽章などまるでショスタコーヴィチのように聴こえるなぁ)。少なくとも第1楽章だけは様々な音盤で(もちろんライブでも)これまで何度も耳にしているが、第9交響曲において現世への別れを表現したマーラーが、より一層「自由」になって第9以上に「抜けた」音楽を書こうとしたのだろうことだけはよくわかる(あくまで僕の勝手な感覚だが)。そう、迷いなく楽に筆を運ばせているように聴こえるのである。どうしても第9を聴いてみたくなり、久しぶりにワルター盤を取り出した。

mahler_9_walter_vpo.jpgマーラー:交響曲第9番ニ長調
ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1938Live)

第2次世界大戦前夜のウィーンでのライブを記録したこの世紀の実況録音盤はひとり静かに「マジ聴き」するためにある音盤であると思うが、この名演奏をもってしても10番の「深遠さ」には実は敵わないのではないか・・・。これまで第9交響曲の終楽章こそマーラーの遺言であり、最高傑作だと考えていたが、ひょっとすると第10交響曲第1楽章のほうが1枚も2枚も上手かもしれない。


5 COMMENTS

trefoglinefan

発泡酒なんて飲んだら、本当に体を壊すと思います。私自身、本当に気分が悪くなります。
よく発泡酒を飲む人が居ますが、そういうの飲むくらいなら、ビールを半分だけ飲んだ方が満足できることは言うまでもありません。
私自身、マーラーの交響曲で第9番が一番好きとは言えないのですが、演奏だけとるとワルターが余りにも素晴らしいので、他の演奏はとても聴けたものではありません。このオーパス蔵の復刻は余りにも情報量が多くて、本当に驚きました。

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雅之

こんばんは。
>ひょっとすると第10交響曲第1楽章のほうが1枚も2枚も上手かもしれない。
そのとおり!ついでに言えば、全楽章通して、そうです!私はバルシャイ補筆完成版も、クック版もスコアを持っていて、かなり細部まで研究しています(バルシャイ補筆完成版スコアは銀座のヤマハで1万8千円くらいして高かった!資料的にはクック版スコアのほうが貴重、ただしこちらも高価)。このバルシャイ補筆完成版は打楽器の用法が派手で、おっしゃるようにマーラーらしくないところが多々ありますが、これはこれで面白いです・・・と書きかけましたが・・・。
あのお、今日ご紹介の2枚については思い入れが強すぎ、書きたいことが多すぎて、平日の夜に疲れた頭でコメントすることはキツイです(爆笑)。実は私も、今夜は少し酔っぱらってもいます。また休日に改めて再コメントさせていただきます。ご期待に添えずすみませんm(__)m
ということで、今夜は、このところ疲れて帰って、寝る前に毎夜聴いている新譜CDをご紹介します(肩透かし・・・笑)。
「クリスタル・ドリーム~サティ、吉松隆ピアノ作品集~」 ロジェ(P)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3523509
ムストネンの「ショスタコーバッハ」以来の、二人の作曲家の作品を交互に演奏することによる、混ぜ合わせの妙が楽しめます。何だか白昼夢のような世界です。こういうCDは、安心して他人にお薦めすることが出来ます。 ぜひ、ご一聴を!

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岡本 浩和

>trefoglinefan様
>発泡酒なんて飲んだら、本当に体を壊すと思います。私自身、本当に気分が悪くなります。
やっぱりそうですよね。飲んだ瞬間「身体が拒絶反応を起こす」のが過去の経験からわかっていたのですが・・・。
>演奏だけとるとワルターが余りにも素晴らしいので、他の演奏はとても聴けたものではありません。
おっしゃるとおりです。オーパス蔵盤は凄いですよね。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
>私はバルシャイ補筆完成版も、クック版もスコアを持っていて、かなり細部まで研究しています。
雅之さんの第10交響曲に懸ける想いは半端じゃないですね。それがわかっていたのでいろいろご教示いただきたいと思ったのですが・・・。そうですよね、平日の夜に酔っ払っては難しいですよね(笑)。ぜひまたお時間のあるときによろしくお願いします。
>「クリスタル・ドリーム~サティ、吉松隆ピアノ作品集~」 ロジェ(P)
これはまた意外な組み合せの作品集ですね。面白そうです。それにしても雅之さんの守備範囲の広さには驚きます。よくこういうCDを見つけられますね!

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