ムラヴィンスキーの衝撃音源!

tchaikovsky_4_mravinsky_1959.jpg昨晩のミーティングはとても有意義だった。必要な時に必要な人が集まり、必要な時間をかけてブレーン・ストーミングすることで多くの「智慧」が拝借できる。不況の影響もあるだろうし、自己投資とはいえ目に見えないものに相応のお金をかけるには勇気もいるだろうから、金銭的なハードルを下げてのショート・プログラム(3時間)を試験的にやってみようと思った(ちなみに、今週末5月2日(土)と3日(日)に実施予定、費用はonly¥3,000!)。
ちなみに、新規の方はもちろん既に受講いただいた方のフォロー的な意味合いも兼ねたコースなので、ご興味ある方はぜひご連絡ください。この1年の経験からの「人間の本質は結局変らない!変るのはホニャララだ!」という大発見をお伝えしたいと思います。

そう、ある意味「自己変革」そのものがナンセンスなのである。自分を改革しようと「自分だけに意識を向けて」トレーニングしたところで意味はない。

オーケストラも指揮者も単独では成長しない。お互いが切磋琢磨することでシナジーが生まれる。そんなことを考えながら50年以上もひとつのオーケストラの頂点に君臨した孤高の指揮者の音楽を聴きたくなった。実演を聴いたこともない音楽家、それも決してマイクに入り切らないアーティストの演奏について云々する資格はないが(このことは雅之さんが常々言っておられる)、あまりに衝撃的だったので今日はこの音盤を・・・。

シューベルト:交響曲第8番ロ短調D759「未完成」
チャイコフスキー:交響曲第4番へ短調作品36
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(1959.4.24Live)

Pragaレーベルからリリースされたムラヴィンスキーのモスクワ・ライブ。かつてRussian Discから出ていたものはモノラル録音だったが、何とこれは驚愕のステレオ録音!何でも当時の駐露フランス大使館職員が秘密裡に録音したものを持って帰り、その音源が元になっているのだという。ワクワクしながら聴き始めたが、とても50年前の、それもプライベートに録音されたものとは到底思えないほどの生々しさなのである。ムラヴィンスキーのプライベート録音では、何年か前来日公演でのカセット録音を正規発売したケースが記憶に新しいが、その時の音質とは比べものにならないほどの鮮やかさである。なお、天羽健三氏が編纂した「ムラヴィンスキー・レコーディング・リスト(2006年改訂版)」を調べたところ、この日ムラヴィンスキーはモスクワでは演奏会を行っていないのだという。天羽氏はオーケストラはソビエト国立交響楽団であり、おそらく同日のリハーサルだろうと推測されているようだ。確かに聴衆のノイズも皆無だし、終演後の拍手も収録されていない。それにレニングラード・フィルでは第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンは両翼配置を常とするが、この演奏ではそうなっていない(HMVのレビューでもそのことが疑問として書かれている)。果たして真相やいかに?!
いずれにせよ、事実関係はともかくとしてムラヴィンスキーの音楽創りは圧倒的。「未完成」交響曲もさることながらこのチャイコの第4交響曲は悶絶モノである。すべての「音」が生きている!(DGに正規録音した音盤も素晴らしいが、それ以上だと僕は思う)。


6 COMMENTS

雅之

こんばんは。
ムラヴィンスキーの、こういうSACDが出ていたとは!気が付きませんでした。そんなに凄い演奏なんですか、ぜひ聴いてみたいですねぇ!しかし、両翼配置の話は不思議ですねぇ。
ところで私は、昔の録音やライヴ録音についてコメントする時には、次のようなマナーが必要だと最近思うようになりました。それは、
①感動した時には、素直に貴重な録音を聴けた喜びを表現し、褒める。
②マイナス・イメージだった時には、マイクに入りきらなかった可能性が大いにあるので、演奏を貶すのではなく、「分からない」という表現を使う。
という二点です。これまでは私もあまり気を留めなかったので、注意したいと思います。人間に対する接し方の心得も同じですかね(笑)。
ムラヴィンスキー来日公演のAltusのCDなどの解説で、平林直哉氏も再三述べられておられるように、こういう録音で一番伝わらないのは「音色」や、ピアニシモのニュアンスだと思います(いつも、実演を聴かれた体験と録音の印象の差を書いておられますよね)。ムラヴィンスキーはそういう部分にも、とても神経を使い、命を懸けていた演奏家だと思いますから、これからも、少しでも状態の良い録音を聴いてあげたいものですね(チェリビダッケも同様ですかね?)。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
元の音源がいいのか、それともSACDがいいのか少なくとも僕の装置で聴く限り生々しく、ムラヴィンスキーのこれまでの音盤の中でも上位に位置すると思います。
昔の録音やライヴ録音についてコメントするときのマナーについてはおっしゃるとおりですね。僕もこれからは注意します。
>少しでも状態の良い録音を聴いてあげたいものですね(チェリビダッケも同様ですかね?)
同感です。チェリもそうでしょうね。少なくとも録音を聴く限り僕はあまり感動しません。彼こそは実演を聴かずして語ってはいけない音楽家であると思います。残念ながら僕はチェリビダッケも聴く機会が何度もあったものの結局逸してしまいました・・・。

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岡本 浩和

>雅之様
マジですかぁ!という感じです。
そういわれると、確かにそうかもと思われます・・・。
そういえばこの音盤を初めて聴いたとき、妻がちょっとピッチが高く聴こえると言ってました。その時は古い録音なので、そんなもんだろうって全く疑問すら持たなかったのですが・・・。
しかしDGのスタジオ盤を故意に編集して作ったとしたらこれは紛れもない詐欺ですね。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
貴重な情報をありがとうございます。
これは確かに「買い」ですね!
早速走ります(笑)。

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