毎月1回表参道にあるCleepという美容院で髪を切る。もう10年以上通っているが、オーナーの木村さんは、僕より10歳以上も上のはずだが、スッとして凛として、スタイルも抜群で、それでいて格好つけず謙虚でとても気さくな方。訪れる度に近況を語りながら、ゆっくりさせてもらっている。
つい一昨日も1ヶ月ぶりに伺ったのだが、珍しくBGMにマイケル・ジャクソンの音楽が流れていた。
She’s Out Of My Life
She’s Out Of My Life
And I Don’t Know Whether To Laugh Or Cry
I Don’t Know Whether To Live Or Die
And It Cuts Like A Knife
She’s Out Of My Life
彼女が消えた
彼女がいなくなってしまった
僕は泣くべきなのか、笑うべきなのか・・・
生きるべきなのか、死ぬべきなのか・・・
ナイフのように僕の心を切り裂く
彼女が僕の人生から
消えてしまった
She’s Out of My Life(彼女がいなくなってしまった)と歌うマイケルの切ない声が、シャンプー台で洗髪してもらっている最中に一際耳に残った。まさに虫の知らせ。
当時のマイケルはThrillerの時以上に、音楽だけに身を捧げた、ポップ音楽の化身のような存在であった。もちろん整形などしていない(だろう)。マイケルがマイケルその人、等身大のマイケル自身だったあの頃。もう30年も前の話しであるが、その音楽は今聴いても「新しい」(Thrillerが売れに売れ、The Beatlesの全著作権を買った時ぐらいから彼はおかしくなったと思うのだが)。僕はモンスター・アルバムであるThriller以上にこちらのアルバムを評価する。
マイケル・ジャクソンが50歳という若さで突然亡くなった。少なくとも90年代初頭まではポップス界のトップ・スターであったことは誰も否定できない事実だが、ここ数年は奇行の方が目立ち、度重なる整形手術も相まって、とても人間とは思えないロボットか宇宙人かというような雰囲気だった・・・。ヘヴィーなファンからしてみると悲しくて卒倒しそうな状況なのだろうが、まぁ、トップ・スターは伝説を作って、忽然とこの世からいなくなるという方が絵になると思うので、「それも運命」と諦めて、この天才の残した数々の名曲群をじっくり聴きながら冥福を祈ることにしよう(本当は今日はイエペスのギターでも話題にしようと思っていたが、テレビを初め新聞でもその話題で持ちきりなので、つられて野次馬的にマイケルを採り上げてしまった・・・苦笑)。
それにしてもブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリクス、ジャニス・ジョプリン、そしてジム・モリソン、60年代後半から70年代にかけて活躍したロック・スター、それも人間離れした天才というのは夭折するものなのか、マイケル・ジャクソンもそういう最期を遂げるとは予想もしていなかった。しかし、本当の死因は何なのだろう?
私もマイケルの訃報には驚きました!
実は去年、お芝居でマイケルのスリラーを使ったんです。
去年シェイクスピアの「夏の夜の夢」という芝居をしたときに、劇中、夜も森で妖精のいたずらで、人間たちが惑わされるシーンを「ダンスで表現しよう」ということになり、演出家から渡されたのはスリラーのDVD。
夜の森で踊るのは「マイケルのゾンビダンスだ!」という、なんとも安易でむちゃくちゃなプラン、しかし、なぜか曲はチャックベリーの「ジョニービーグッド」。選曲理由は、座長が好きで、ギターで弾いて歌いたいということだったみたいなのですが、なのに「振り付けはスリラーがいいので、覚えて曲にあわせてアレンジして構成してください」という難題を出されたんです。どっちかにして欲しい(笑)とはいえるはずも無く、致し方なく一晩スリラーを見たんですが、見れば見るほどめちゃくちゃかっこいい!!専門的なダンスのレッスンはほぼ受けていないという、マイケルの動きが、どのバックダンサーの動きよりもなぜか魅力的。そしてその分、コピーするのが想像以上に難しかったです。
とにかくまず、リズム感、そのセンスが想定外でした。
小刻みに取るかと思えば溜めて粘って、
ここはお休みするかと思えば、小刻みに取る・・・。
黒人さんは元々リズム感が違いますが、その中でもマイケルは並外れたリズム感とずば抜けたセンスだったと、痛感したものでした。
スリラーが発売されたのは、1983年だそうです。私は3歳でした。
私は、どちらかというと、近年の奇行のニュースの方が印象に残っていて、去年スリラーを観るまではそんなにすごい人だと知らなかったくらいです。
近年の彼の表情は、私には生気の失せた物にしか見えませんでした。
突然で残念だとは思いますが彼はもう限界だったのかなと感じています。8歳でセンセーショナルなデビューを果たし、50歳という若さで芸能生活は40年以上ですものね。ご冥福をお祈りしています。
ウィ・アー・ザ・ワールド
作詞作曲:Michael Jackson
Lionel Richie
今こそ
あの声に耳を傾ける時
世界が一つにならなきゃいけない時
死にかけている人々がいる
命のために手を貸す時
それこそが何より素晴らしい贈り物
このまま気づかない振りはできない
誰かがどこかで変化を起こさなきゃ
僕らはすべて 神のもと 地球家族の一員
そして真実は 愛こそが僕らに必要だってこと
僕らは仲間
同じ地球の子
明日を輝かせるんだ
さあ 分かち合いをはじめよう
選べるんだよ
僕ら自身の命を救うために
そうさ より良い明日を作るんだ
君と僕とで
真心を送り
一人じゃないと伝えよう
彼らが力強く自由であるために
神が石をパンに変えて示したように
僕らも救いの手を差し伸べるべきなんだ
打ちのめされてしまった時は
なんの希望も見つからない
でも 大丈夫なんだと信じられるなら
必ず変えることができるんだ
みんなで力を合わせれば
(訳詞: senriさん + ゆうこさん 下のサイトより)
http://dogaeigo.blog118.fc2.com/blog-entry-58.html
昨日、いつも移動中に車の中で聴いて一るFMラジオでは、Michael Jackson を追悼し、彼の曲をずっと流し続けていました。
聴きながら、彼にはよくこれだけ数えきれないくらい数々の名曲、ヒット曲があったものだと感心しましたが、
Lionel Richie との共作「ウィ・アー・ザ・ワールド」を聴いていて、
不覚にも運転しながら泣けてしまいました。
最も愛に飢えていた男、Michael Jackson
この曲は、ベートーヴェンの「第九」にも匹敵すると、恥ずかしながら初めて気付きました。
ご冥福をお祈りします。
>ほんだぱん
おはよう。へぇ、芝居で「スリラー」を使ったんだ!
それにしても「スリラー」のとき3歳だったとは!!
僕は大学生でした(笑)。
>近年の奇行のニュースの方が印象に残っていて、去年スリラーを観るまではそんなにすごい人だと知らなかったくらいです。
だよね。天才は紙一重って言うけど、最近はプライベートの奇行の方が話題になってたから。間もなく復活コンサートがスタートすることが決まっていただけに残念です。
>近年の彼の表情は、私には生気の失せた物にしか見えませんでした。
おっしゃるとおり!
>雅之様
We Are The Worldはメチャクチャ懐かしいです。
僕の人生の中で、その頃(80年代中頃)が一番ポップスを聴いていた時代なので、ほんとに懐かしいです。ちょうどMTVが全盛期の頃で、マイケルの映像はどれも最高でした。
よくよく歌詞を確かめてみると、おっしゃるとおり「第9」に匹敵する内容をもちますね。やっぱり「天才」です、彼は。
マイケル・ジャクソンとグレン・グールド、共に50歳で亡くなったということ、2人とも薬物依存になっていたこと、なんだか共通点がありそうですね。
マイケル・ジャクソンは、少年への性的虐待といったスキャンダルがあったり、借金問題など、あまり褒められたものではなかったようですね。そして、薬物依存となって、悲惨な死を遂げました。
一方、グレン・グールドは、長年の薬物依存、食事も偏っていた、運動せずに自動車に頼ったりと言う生活がたたって、高血圧・痛風に苦しんだあげく、脳卒中で悲惨な死を遂げました。
2人とも天才とは言われたものの、結局、薬物依存で50歳と言う年齢で悲惨な死を遂げたことを思うと、哀れで痛ましいものですね。
>畑山千恵子様
こんばんは、コメントありがとうございます。
そう、僕もマイケルの訃報を聴き、グレン・グールドのことを思い出していました。ある意味同じような境遇だったんだと思われますが、実はマイケルの死因については薬物の多量摂取が原因ではないという裏情報もあります。過度な整形手術に伴う特殊な皮膚感染病がそもそもの原因で、だいぶ前から体調不良は取り沙汰されていたようです。そういわれればそのように思われます。
とはいえ、深層は今のところ明確でないので何とも言えなのですが・・・。
>2人とも天才とは言われたものの、結局、薬物依存で50歳と言う年齢で悲惨な死を遂げたことを思うと、哀れで痛ましいものですね。
おっしゃるとおり、同感です。
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