つまづいたおかげで

carpenters_now_and_then.jpgすべては順調だという。
思考は現実化するともいう。
「ポジティブ・シンキング」なるものには少々否定的なのだが、自分のもったイメージが具象化されるというのは本当だろう。

裁判員制度が始まった。少なくとも現在の法の下、犯罪においては白黒はっきりつけなくてはならないのだが、にもかかわらず裁判員に指名された方は公平な立場で判断を求められ大変だろうと想像する。それぞれにそれぞれの理由があり、そうなってしまったという現実がある。加害者は裁かれるべきだし、生涯をかけて償う義務があると思う。それでも-そういう部分を差し引いたとしても、どうにも避けられない事情があったのだろうと考えるのは甘いのだろうか・・・。

どんな壁にぶつかろうと、どんなにひどい目に遭おうと、どれほど苦しい思いをしようとそれを受け容れるだけの「器」がほしい。全ては起こるべくして起こる。身の周りに起こることは自分の鏡の投影なのだから。

大崎のとある医療系企業にて午前中ミーティング。僕が企業向けに常々提示したいと思っていたことが現実化に向け動き出した(まだまだ出だしの一歩なので何とも言えないのだが)。愚直に信念をもって進むこと。大事なのはそういうことである。

夜半、久しぶりにThe Carpentersを聴く。

The Carpenters:Now And Then

Yesterday Once More
私が若かった頃
好きな曲がかかるのを待ちながら
よくラジオを聞いたものでした
その曲が演奏されると一緒に口ずさんで
思わず微笑んだりもしました

それはとても幸せに感じたひととき
ついこの間の話です
あの数々の歌はどこへ行ってしまったの?と
心配もしました
でも その歌は戻ってきたのです
ちょうど長い間会えなかった友達のように
全て私がこよなく愛した歌ばかりです
(対訳:小倉ゆう子)

カーペンターズの有名なこの歌を聴いて、どういうわけか相田みつを氏の「つまづいたおかげで」を思い出した。

つまづいたり ころんだりしたおかげで
物事を深く考えるようになりました

あやまちや失敗をくり返したおかげで
少しずつだが人のやることを
暖かい眼で見られるようになりました

何回も追いつめられたおかげで
人間としての 自分の弱さと だらしなさを
いやというほど知りました

だまされたり 裏切られたりしたおかげで
馬鹿正直で 親切な人間の暖かさも知りました

そして・・・
身近な人の死に逢うたびに
人のいのちのはかなさと
いま ここに 生きていることの尊さを
骨身にしみて味わいました

人のいのちの尊さを
骨身にしみて 味わったおかげで
人のいのちを ほんとうに大切にする
ほんものの人間に裸で逢うことができました

一人の ほんものの人間に
めぐり逢えたおかげで
それが 縁となり
次々に 沢山のよい人たちに
めぐり逢うことができました

だから わたしのまわりにいる人たちは
みんな よい人ばかりなんです

音楽も詩も人を癒す力を秘めている。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
今朝、久しぶりに相田みつを氏の「つまづいたおかげで」を読んで感じたこと。
2008年MLB、ワールド・シリーズの優勝チーム、フィラデルフィア・フィリーズのナショナルリーグ東地区の優勝成績は、92勝70敗 勝率.568
2008年、日本のプロ野球、セ・リーグの優勝チーム、巨人の優勝成績は、84勝57敗 3分 勝率.596
2008年、同、パ・リーグの優勝チーム、西武の優勝成績は、76勝64敗 4分 勝率.543
イチローの昨年までの、日米通算打率.340(9,079打数3,083安打)
                     《以上Wikipediaによる》
ほとんど、どんな勝負事でも、実力が拮抗したもの同士であれば、勝率6割なら大したもの。野球の打者なら、3割打てれば一流ですよね。
人生だってそんなものじゃないですかね? 勝ちばかりの毎日ということは、あり得ませんよね。問題は最低でも4割以上の負けや、7割近い失敗の経験を、どう次に活かすかだと思います。「失敗は成功の母」です。失敗は我々を初心に帰し、周りへの感謝の気持ちを与えてくれます。
カーペンターズ!大好きです。よく聴いています。
私は竹内まりやの歌ったカーペンターズのカバー・アルバムが出来ないかなあと思うことがあります。彼女の声、ピッタリじゃないですかねえ?
 

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
>人生だってそんなものじゃないですかね? 勝ちばかりの毎日ということは、あり得ませんよね。問題は最低でも4割以上の負けや、7割近い失敗の経験を、どう次に活かすかだと思います。「失敗は成功の母」です。失敗は我々を初心に帰し、周りへの感謝の気持ちを与えてくれます。
うん、いいことおっしゃいます。同感です。ほんとに「失敗からいかに謙虚に学ぶか」が大事ですよね。
>竹内まりやの歌ったカーペンターズのカバー・アルバム
同感です!気がつきませんでしたがこれはぴったりだと思います。

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