ジョン・レノンが暗殺されてもう30年近くになる。例の事件当時は僕もまだ高校生で、「名前は知っているが・・・」という程度の存在だった。ちょうど1980年の秋ごろに「Double Fantasy」というアルバムが5年ぶりに発売され、知人が聴かせてくれたのだが、聴いたTPOが非常にまずかったことを思い出す。2曲目のオノ・ヨーコが歌う「Kiss Kiss Kiss」。これが、Jane Birkinの歌声ならまだしも、ヨーコの喘ぐ声が効果音のように録音されたエロチックな曲なのである。家族・親戚と一緒に聴いていたものだから気まずいのなんのって・・・。
ところで、ジョンの死後初めて出されたアルバム「John Lennon:Milk & Honey」。ラスト・ナンバーが何と言っても傑作だ。直近に迫った自らの「死」を予感していたかのような詩もさることながら、彼の死により完成されないまま残されたデモ・テープでの貧しい音が逆に生々しい。
Grow old along with me 僕と共に年をとっておくれ
The best is yet to be 最良のときはこれからだ
When our time has come そのときが訪れれば
We will be as one 僕らは一つになる
God bless our love 神よ我らの愛を祝福したまえ
God bless our love 神よ我らの愛を祝福したまえ
Grow old along with me 僕と共に年をとっておくれ
Two branches of one tree 僕らは一本の木の二本の枝
Face the setting sun 一日が終わったら
When the day is done 沈む夕日を見守ろう
God bless our love 神よ我らの愛を祝福したまえ
God bless our love 神よ我らの愛を祝福したまえ
Spending our lives together 人生を共に分かち合う
Man and wife together 夫と妻が共に
World without end それは終わりなき世界
World without end 終わりなき世界
Grow old along with me 僕と共に年をとっておくれ
Whatever fate decrees どのような運命が待っていようとも
We will see it through 僕らには見通せるだろう
For our love is true なぜなら僕らの愛は真実だから
God bless our love 神よ我らの愛に祝福を
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