感謝と喜び

boccherini_la_magnifica_comunita_6.jpgとことん考えることは大切だが、考え過ぎると人は自由を失う。自由を失った状態では何をやっても最高のパフォーマンスを表出することが難しくなる。これまでに積み上げてきたものでしか語れない。その場で、その時の人たちの様子や雰囲気、あるいは自分の状態を直感的に感じ取り、流れに任せることで物事は何とかなろう。

愚痴らず、感謝と喜びを表現すること。事が思うように進まないとき、人は誰しも他者のせいにして愚痴る習性を持つ。そういう時こそ、成長のチャンスを与えていただいていると捉え、支えてくれる全ての人々に感謝をすること。うまくいこうがいくまいが、生きているという喜びを露わにすると良いのである。

人と人とがやっぱりつながっているんだと感じたひととき。
20名近くの人たちが集合し、拙宅でベジ料理パーティー。来月新宿三丁目であらたにラーメン屋をオープンする田中玄さん(知る人ぞ知るラーメン界の重鎮。「一茎草」店主)にもいらしていただき、わずかな時間だが僕と共通の趣味・興味があることがわかり意気投合した。これは一度一献交えながら深い話をいたいものだ。
玄さんの根源は道元だという。もともとは大学で西洋哲学を研究されていたそうだが、家庭の事情でビジネスを継ぐことになり、今に至るのだと。ラーメン作りも「道」である。どんなことでも真理を追究するその姿勢が素晴らしい(本当に美味しいラーメンなのでぜひ皆様にご賞味いただきたいと思う。特筆すべきはノンアニマル、ノンケミカルという菜食ラーメン!!)。勉強になります。

ボッケリーニ:弦楽五重奏曲集第6巻
・6つの五重奏曲作品25
ラ・マニフィカ・コムニタ

Brilliantレーベルのボッケリーニの五重奏曲集は現在第7集までリリースされている。ボッケリーニの音楽は、その知名度に比して、というより同時代のハイドンやモーツァルトに比べ忘れられているきらいがあるが、どの巻を取り出して聴いてみても「新しい息吹」が感じられ、心が洗われ、澄んだ気持ちになれるところが素晴らしい。ラ・マニフィカ・コミュニタというユニットに関しては多くを知らない。それでも、彼らが奏でる音の一つ一つに集中すると、全集を録音しようとする意気込みが感じられ、明日への活力源が得られる。まさに「喜び」である。感謝・・・。


4 COMMENTS

ザンパ

ラ・マニフィカ・コムニタ
僕もブリリアントで聴き、感銘を受けた団体です!
僕はギター・クインテットでしたが。うまいですよね。
この四重奏集もきちんと買ってお布施しておかないと、
企画頓挫となってしまうと思っていながら、
まだ買ってない悪い奴です(泣)。

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雅之

おはようございます。
ボッケリーニとシューベルトの、チェロ2本の弦楽五重奏曲の違いについて、お遊びで仲間と演奏(私はヴィオラ)した時感じたことは、ボッケリーニの場合は、あくまで第1チェロが第2チェロに比べて主役で、これだと低音が勝ち過ぎず5人のバランスがとても良いのです。
ところが、シューベルトの場合は違うんですよね、これが・・・。第2チェロが出しゃばって(笑)、第1チェロと対等に張り合う部分が多いんですよ。そうすると、先日も話題にしました「求心力」より「遠心力」が強く働くんです。
だから、シューベルトの場合は常設のカルテットに名手のチェロが加わる場合、名手を第1にして名誉を重視するか、名手を第2にして常設カルテットのまとまりを優先するかが難しいところなんですよね。
また、シューベルトの場合は、チェロ2本の「遠心力」を引き留めるヴィオラの役割が非常に大切になり負担が大きく弾いていてとても疲れるのです。ボッケリーニではそういうことは悩まんでいいです。
ボッケリーニは日常の音楽、シューベルトは、非日常の音楽ですが、いずれもヴィオラ2本のモーツァルトやブラームスの弦楽五重奏曲の緻密性とはまた異なる、5人の織り成す様々な人間関係が楽しめる、室内楽の醍醐味と魅力に溢れた曲種ですね。
ラ・マニフィカ・コミュニタについては未聴です、ご紹介を機に聴いてみます。

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岡本 浩和

>ザンパ様
上手いですね、ラ・マニフィカ・コムニタ。
>この四重奏集もきちんと買ってお布施しておかないと、
企画頓挫となってしまう
笑。ぜひお買い求めください。

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岡本 浩和

>雅之様
なるほど、ボッケリーニとシューベルトの五重奏曲の違い、とても勉強になります。
実際にヴィオラを演奏される雅之さんのこういう解説には毎回目から鱗が落ちます。
またいろいろと教えてください。

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