kodaly_yoyoma.jpgここのところ、僕が目指すものをビジョン化するために、ひとりでブレーン・ストーミングをし、紙に書き出している。最終的にはA4用紙1,2枚で、セミナーの概要が一目でわかるようなものができればいいなと思っている。頭の中では明確に「考え」があり、しゃべれと言われればしゃべれるのだが、イメージ化するのが得意とはいえないこと、そしてこの3年間でいろいろ思考が変化したことなど、様々な理由でビジュアル(紙面)化を怠ってきた。今後、企業研修にも「人間力セミナー」のエッセンスをよりピュアに導入していきたいと目論んでいることと、あるいは従来の個人向けセミナーの場合でも、誰もが一目で「何をやっているのか」わかるようなものを持っていないと話にならないゆえ、早急に形にしようと思ったのだ。とにかくまずは思いつくままに文字にし、整理してみることにする。

人間の力や才能は無限で、少なくとも自分がイメージしたことは必ず実現化するものなんだとよくいわれる。その通りだ。壁をぶち破ればいいのに、まだまだ固い殻の中にいる自分を発見してついつい地団太踏みたくなる。

今月末に第36回「早わかりクラシック音楽講座」を開催するが、さすがにベートーヴェン様(笑)、早いペースで席が埋まってゆく。偶然なのかもしれないが、バッハやモーツァルト、あるいはベートーヴェンの作品を採り上げる時は人気が高い。こちらも気を引き締めて良い回にするようがんばろう。感謝。

少人数ながら、お陰さまで毎月「ワークショップZERO」を開催させていただいている。先日の回では、兄弟や夫婦からの紹介で参加したという方がほとんどで、いかにファミリーにとって「心つなぎ」のコミュニケーションが重要なのかを実感させられた。ありがとう。

僕は、人が直面する問題の根本原因は「家族の関係」に収斂すると仮定している。親子関係や兄弟関係に「もつれ」がある人ほど、仕事上でも「人間関係の悩み」を抱える人が多い。家族の絆を回復するよう心がけるだけで、状況が見事に一変する。そして、絆を回復する手段こそがセミナーで教える「親和(=心つなぎ)のコミュニケーション」なのである。

コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ作品8
ワイルド:サラエヴォのチェリスト
チェレプニン:無伴奏チェロ組曲
シェン:中国で聞いた7つの歌
オコーナー:アパラチア・ワルツ
ヨーヨー・マ(チェロ)

ヨーヨー・マの奏でる音は「無限」を感じさせてくれる。どこまでもイメージが飛翔する。コダーイの名曲はもちろんのこと、その他の聴き慣れない音楽も抜群の出来を示す。特に・・・、アパラチア・ワルツが・・・涙を誘う・・・。

ところで、解説書に寄せられた坂東玉三郎氏の言葉が意味深い。「つながり」をつくるポイントは「道」だというのである。

「ヨーヨー・マは中国。私は日本。二人の国は隣同士でとても近い。しかし、私たちはお互いに随分違った環境で生きてきた。そして、ヨーヨーは過去から未来へ、東洋と西洋を見据えているのであろう。私は仕事の上で、常に過去と現在の間を、男と女の間の振幅を考えてきた。彼が音楽家としての活動を通して、国と国、人と人との繋がりを考え、探っていくうちに、シルクロードに辿り着くことを私はとてもよく理解している。・・・」


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
ご紹介のヨーヨー・マのCDは、コダーイだけでなく、たしかに全曲通して聴くべきなのですね。
しかし、この変則調弦で超絶技巧のコダーイの無伴奏を、いとも涼しげに弾いてみせる彼のテクニックは、じつに大したものです。シュタルケルによる往年の名盤とは一味も二味も違いますが、この曲の持つ東洋的な側面からの、素晴らしいアプローチ・解答のひとつだと思います。
坂東玉三郎氏の言葉、
>ヨーヨーは過去から未来へ、東洋と西洋を見据えているのであろう。
こうした視点からのヨーヨー・マとは別な解答例を・・・。
堤剛 Chaconne-j.s.bach, Cassado, Kodaly, 黛敏郎: Cello Solo Works
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2776383
このCDの中にもある、黛敏郎「文楽」は、知る人ぞ知る、日本人が誇ることのできる無伴奏チェロ曲の傑作です。おススメです。
堤剛のチェロは、ヨーヨー・マのように洗練されてはいませんが、私はある意味、こちらのほうが人間味があって好きです。
日本人は今後世界とどう向き合うべきなのか? 最近経済分野で起きた諸問題を見ても、否応なしに考えさせられます。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
堤氏のこの音盤は未聴ですが、おススメとあらばぜひとも聴いてみたいですね。特に黛敏郎の文楽は興味深いです。
いつもありがとうございます。
>日本人は今後世界とどう向き合うべきなのか? 最近経済分野で起きた諸問題を見ても、否応なしに考えさせられます。
本当にそのとおりだと思います。ひとりひとりが真剣に向き合わないと、ですね。

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