「ワークショップZERO」の「強み」って何なんだろう?
ここのところそのことについて考えている。
人間って自分のことになると途端に疎くなる。よくわからなくなるのである。セミナーについても、主観的な、あくまで主観的な「強み」は言えるのだが、それが客観性をもつかどうかという話になると自信がない。よく企業研修などでは終了直後に参加者にアンケートを書いていただく場合が多いが、残念ながらそういうことにこれまで頭が回らず、僕の手元には受講生のホットな感想が残っていない。せいぜい何ヶ月後かに一部の方に「想い」を書いていただいて、ホームページに掲載している程度である。
ユーザーからの評価―それは「強み」も「弱点」も含めてだが―を知ることは大切なことだ。昨日に引き続き別件で会った卒業生に聴いてみた。
曰く、「日々起こる人間関係の問題についてなぜそうなるのかが理解できるようになった」、「人間関係の問題の原因がより深いポイントまでわかるようになった」、「単なるスキルではないこと」、「誰もが悩みを持って苦しんでいるということがわかった」、「家族の絆が深まった」、「自分の弱みを知り、自分の過去を洗ったことで、能力が開花した」など。そして、「具体的に行動を起こしていくためのプログラムを開発するとなお良い」というアドバイスまでいただけた。
そう、単なるスキルじゃないところが確かに凄い点だと思う。これを言葉で表現し、知らない人にわかるように伝えることの難しさよ・・・。何十年と携わっていながらこの有様。いずれにせよ皆さんの力をお借りして、一層ブラッシュアップしていこう。
5月に入ってから天気も良く、過ごしやすい気温で気持ちが良い。朝っぱらからイタリア歌劇に身を浸し、それもプッチーニの「ラ・ボエーム」を大きな音で聴きながら午前中を過ごした。ボヘミアンと言うとどちらかというとヒッピーのような、あまり良いイメージでは捉えられないが、一方で伝統や慣習に囚われない自由な発想、生き方を好む人々のことを指すのだから、芸術家などは逆にそうじゃないと一流にはなれないものなんだろう。「枠」を越えること、縛られている「常識というもの」を打ち破ること、それによって才能がやっと開花するのだ。
初夏の黄昏時に聴くプッチーニの音楽は心身に優しい。
陽気で開放的なイタリア・オペラ(内容はハッピーエンドでない悲劇だけど)が苦手な僕も「ボエーム」や「蝶々夫人」については時折聴きたくなる。特に、気分が良い時は、2時間ほどというちょうど良い長さのオペラを音だけで聴きたくなるのだ。もちろん舞台を観た方がいいに決まっているのだが、音楽だけでも十分に楽しめるところがなお良い(昨今の演出はいただけないものが多いから、むしろ音だけで夢見心地に想像していた方がかえって良いのかもしれない)。
ちなみに、プッチーニ、あるいは彼の芸術について云々する知識は残念ながら持ち合わせていない。このテバルディ&セラフィン盤の価値がどの程度なのかすらわかっていない。まぁ、このあたりが僕の「弱点」なのだが、こういう「弱み」を知ることでも才能は開花するのかな?(笑)
こんばんは。今夜も手短に・・・。
岡本さんに、「早わかりクラシック音楽講座」でプッチーニの生涯を採りあげていただきますようリクエストしたいです。今夜は文献の引用は敢えていたしませんが、妻エルヴィーラとのこと、ドーリア事件のことなど、研究のし甲斐は十分のテーマだと思います。
「蝶々夫人」、私の好きな盤は、スコットの蝶々さん他とバルビローリ指揮ローマ歌劇場管弦楽団の1966年EMI録音です。
「蝶々夫人」のストーリーには、日本人(の男子)としては、いろいろ生真面目にツッコミを入れたくなりますが、野暮なことは言わずに音楽の美しさだけに酔いしれたいですね(笑)。
>雅之様
こんばんは。
お忙しいところ毎々ありがとうございます。
プッチーニは講座で採り上げる価値十分ですよね。ただし、その前に僕自身が相当勉強せねばなりません。
おススメのバルビローリ盤はもちろん(?)聴いておりません。雅之さんご推薦とあらばさそかしなんでしょうが・・・。
機会を見つけて聴いてみたいと思います。
>「蝶々夫人」のストーリーには、日本人(の男子)としては、いろいろ生真面目にツッコミを入れたくなりますが、野暮なことは言わずに音楽の美しさだけに酔いしれたいですね(笑)。
同感です(笑)。