Eagles Live from the Capital Centre in Landover, Maryland in 1977.3.21

陰陽二気はアップダウンを喚起する。
音楽とはどこまで行っても気の世界の出来事であり(時に荒れ狂い、時に鎮静する)、理、すなわち空(くう)の世界にはないことをつくづく思う。
「負の美学」というが、人間社会にあって、ヒット・チャートを席巻する音楽の多くは、それを生み出した人々—バンドにせよソロにせよ—の負の体験に起因するものだろう。負の体験こそは人間に心の成長をもたらすものだが、そのプロセスにおいては種々様々大変なことも多い(結果的に人間関係に歪みを生み、妬み、辛みが横行することも多々)。
すべては自らの心のあり方から生じるもので、「一切惟心造」という禅語が身に沁みる。
(誰も悪くない、環境の問題でもない、すべては自分の心の問題なのだ)

Eagles “Hotel California” (1976)を聴いて思ふ Eagles “Hotel California” (1976)を聴いて思ふ

『ホテル・カリフォルニア』の空前の大ヒットは、イーグルスに決定的な名声をもたらしましたが、名声を得た人の常として、グループは大きなプレッシャーを感じることにもなりました。過密なスケジュールに追われ、まずベースのランディ・マイズナーがツアーに疲れて脱退を決意します。それが1977年9月のこと。
(北中正和)
WPCR-11937ライナーノーツ

ドン・ヘンリーとグレン・フライという鉄壁のライティング(&ヴォーカル)・チームと、ドン・フェルダーとジョー・ウォルシュというツイン・リード・ギター・チームが揃った「ホテル・カリフォルニア」期のイーグルスは、アルバムはもちろんのこと、ライヴにおいても完璧なインタープレイにより、かけがえのない、唯一無二の一体感を示していた。

ところで、僕は、1983年3月、大学入学と同時に上京した。
(ちょうど43年前のこと)
最初の1年は県人寮なるものに入寮し、そこで同室になった輩が無類のロック音楽好きで、それまでクラシック音楽一辺倒だった僕は、彼の影響でロック音楽の世界に足を踏み入れていった。彼曰く、「中学3年生のとき、『ホテル・カリフォルニア』を耳にして目覚めた。こんなすごい音楽があるのかと思った」と。
以来僕は、少しずつ様々なジャンルの音楽を耳にするようになった。
『ホテル・カリフォルニア』は間違いなく永遠の傑作、人類の至宝アルバムだと今も思う。

昨今は本当に便利な時代になった。
Youtubeのおかげで、かつては簡単に観ることのできなかったバンドの伝説的なライヴなどがいつでもどこでも観ることができるのだから。

1977年3月21日は、メリーランド州ラーゴにあるキャピタル・センターでのライヴ。

Personnel
Don Henley (lead and backing vocals, drums, percussion, rhythm guitar)
Glenn Frey (lead and backing vocals, rhythm and lead guitars, keyboards, harmonica)
Randy Meisner (bass guitar, backing and lead vocals, rhythm guitar, guitarron)
Don Felder (lead and rhythm guitars, banjo, mandolin, pedal steel guitar, organ, backing and lead vocals)
Joe Walsh (lead and rhythm guitars, backing and lead vocals, keyboards)

『ホテル・カリフォルニア』の作曲者はドン・フェルダーだが、詩を付けたのはドン・ヘンリーであり、楽曲全体をプロデュースしていったのがまたヘンリーだったこともあり、その後、楽曲クレジットをめぐり、フェルダーとの間で法廷闘争にまで発展し、最終的に和解するも、人間関係のギクシャクは最後まで尾を引いたといわれる。
(人間の怨恨の念というのは、次世代、引いては来世にまで影響を及ぼす実に恐ろしいものだ)

それにしてもコーラスの質、ソロの質、演奏の質、ライヴにおける楽曲再現の質、どれをとっても完璧だ。聴衆がいかに熱狂したことか。如実に伝わる素晴らしいライヴ映像に感謝しかない。

Eagles “One of These Nights” (1975) Eagles “Desperado” (1973)を聴いて思ふ All right!! All right!!

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