即興魂

bach_goldberg_jarrett.jpgエルーデ*サロンオープニング・イベント初日。
たくさんの方々においでいただき、有意義な一日になった。
明日もまた「早わかりクラシック音楽講座」特別番外編~ロック音楽講座、そして菜食パーティーとコンテンツは続く。

今宵の宴もまだまだ終わらないようだが、今日一日で本当に多岐にわたる「先生」方にご登場いただいた。これだけの「才能」が集まるだけでサロンの活気が大いに増す。今後の展開が楽しみだ。

何をしていたわけでもないが、何だか人疲れしたような気分なので、バッハの音楽でも聴きながら、癒され、明日につなげようと思う。思考停止状態・・・。
まぁ、それはそれでよかろう。

J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
キース・ジャレット(ハープシコード)

1989年1月に八ヶ岳高原音楽堂にて収録された1枚(ちょうど昭和天皇の崩御の頃だ)。音楽を聴くことで、その音が生み出されたあの頃に想いを馳せると、妙にリアルにすべてが思い浮かぶというのはどういうことだろう。音の記憶と過去のシーンの記憶というのは密接に関連性があるということなのだろう。

キースのゴルトベルク、それもハープシコードでの演奏であることについてはあれこれ物を申す必要はない。ジャズ・ピアニストが真摯にクラシック、それもバッハに向かった時に放つ独特のエネルギー、潜在的に持つ「即興魂」に火がつくのだろうが、ライブでないにもかかわらず、彼が「ケルン・コンサート」などでみせた、途轍もない波動が、それに対峙するわが身に押し寄せてくるのだから面白い。

嗚呼、しかし、今日は眠い・・・。


4 COMMENTS

雅之

おはようございます。
お疲れさまです。
>嗚呼、しかし、今日は眠い・・・。
キースのゴルトベルクなんか聴かれたら、よけいに寝られなくなるのではないですか?(笑)キースのバッハは、私も全部大好きです。
>音の記憶と過去のシーンの記憶というのは密接に関連性があるということなのだろう。
過去の記憶と一体なんでしょうね。それにしても脳内の膨大な記憶保持機能とは不思議なものです。
>明日もまた「早わかりクラシック音楽講座」特別番外編~ロック音楽講座
ふと思ったんですが、ギターを弾けない岡本さんや私や参加者の方が、「エアギター」で勝負する企画って、今後どうですか?
http://www.youtube.com/watch?v=LK_BFMZNY4M
>潜在的に持つ「即興魂」に火がつく
かもしれませんよ(笑)。
自己表現の体験学習としてもいいのではないでしょうか。

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畑山千恵子

私は、1993年から1994年にかけて、「なぜ、グレン・グールドか–音響ハイテクノロジーの申し子として」という連載記事をある雑誌に書きました。ジャレットのものも取り上げました。
私がグールドについて書いたきっかけは、1991年、日本音楽学会関東支部特別例会でカナダ、モントリオール大学准教授だったギレーヌ・ゲルタン女史がグールドのゴールトベルク変奏曲について講演を行つたことがきっかけで、グールドのゴールトベルク変奏曲、1955年盤、1981年盤を買い、いろいろな演奏家のピアノ、チェンバロで聴きながら書き進め、孤独3部作もダイジェストで取り上げました。
グールドに取り組むのも16年ぶりになり、今度は生涯最大の汚点となった不名誉な恋愛関係という厄介な問題というわけですから大変ですね。マイケル・クラークソン氏、ケイティ・ハフナー女史とも意見交換をしてきたりしました。そんな中で、人間グールドの様々な問題を考えつつ、その悲劇を見つめています。

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岡本 浩和

>雅之様
こんにちは。
ばたばたして、コメントが遅れました。
>キースのゴルトベルクなんか聴かれたら、よけいに寝られなくなるのではないですか?
(笑)いや、ぐっすり寝ましたよ。
>脳内の膨大な記憶保持機能とは不思議なものです。
同感です。
>「エアギター」で勝負する企画って、今後どうですか?
それは妙案です!!
さすがに昨日の講座ではやりませんでしたが・・・(笑)。

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岡本 浩和

>畑山千恵子様
こんにちは。
畑山様のグールドについての研究はとても興味深いですね。
私が知らないこともたくさんあるともいます。
今後とも貴重なご意見等よろしくお願いいたします。

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