ショパンが20歳のときに書いた「序奏と華麗なるポロネーズ」。そしてそれとは対照的な晩年のチェロ・ソナタ。明らかに作曲技法に進歩進化がみられるが、いずれもショパンが愛したチェロという楽器のために書かれた傑作。シューマンの嘆きも納得がゆく。もし、この後ショパンの命が続いたなら彼はチェロのためのどんな作品を残したのだろうか?末恐ろしさすら感じられる完全無欠の作品が、新井康之さんのチェロによって悲しくも優雅に歌われる。休憩をはさまず一気に弾ききられたこれらの隠れた名作を再発見するきっかけを得たような、そしてシューマンとショパンがやはり見えない絆で固く結ばれていたことがとてもよく理解できるひとときだった。
9月10日(金)。例によって暑いこの日、多治見市文化会館でのリハーサルを終え、名古屋の宗次ホールへ直行。翌日のコンサートのナビゲーター役での出演を控えており、多少の緊張を紛らすため気分転換にというつもりでのコンサート詣でだったが、期待以上の収穫。普段滅多に舞台に乗るようなことのない決してメジャーとはいえない楽曲たちだったが、1810年生まれの2人の天才の息遣いまで聴こえてくるような、そう、不思議に愛着のもてる音楽会だった。こういう出会いがあるから音楽に触れることって素晴らしい。感謝。
おはようございます。
翌日に大役を控えておられ、超御多忙だったにもかかわらず、新井さんと近藤さんの演奏による、ショパンとシューマンの素晴らしいコンサートにお誘いいただき、ありがとうございました。得るところが多く、心の奥底に強く訴えかけられた最高の演奏でした。新井さんによる曲目解説も、勉強になりました。
素晴らしいコンサート後、翌日の準備が大変なのに、軽く一杯傾けながらの差しでの音楽談義にもお付き合いいただいたことも恐縮至極です。ただ、1年ぶりでは何から話してよいか分からず、時間がいくら有っても足りませんね(笑)。いずれまた、改めて一献を・・・。
>そしてシューマンとショパンがやはり見えない絆で固く結ばれていたことがとてもよく理解できるひとときだった。
同感です。
帰ってから、シューマン「謝肉祭」を聴きたくなりました。
※「謝肉祭」より、12.ショパン
http://www.youtube.com/watch?v=byn4WxLKBd8
新井さんと近藤さんのコンサート、大いに感動しましたので、これを機に、今後もぜひ聴きに行きたいです。
>雅之様
おはようございます。
こちらこそ平日の早い時間にお付き合いいただきありがとうございました。音楽好きな方と共にするコンサートはやっぱり格別です。それにしても新井さんの解説含めとても良いコンサートでしたね(時間もちょうど良かった)。
>1年ぶりでは何から話してよいか分からず、時間がいくら有っても足りませんね(笑)。いずれまた、改めて一献を・・・。
おっしゃるとおりです(笑)。また近いうちにどこかで会えることと信じております。
>帰ってから、シューマン「謝肉祭」を聴きたくなりました。
シューマンって今さらですがいいですね。僕は昨晩ヴァントの第4交響曲を聴きました。これを機に少し本気で勉強してみたくなりました。いろいろとご教示ください。
>新井さんと近藤さんのコンサート、大いに感動しましたので、これを機に、今後もぜひ聴きに行きたいです。
同感です。プロに向かって僕がどうのこうの言うのも変ですが、新井さんは本当に上手いと思います。今後のご活躍も期待できそうですので、機会があったらまた聴きたいですね。
あと、頂戴いたしました「バリ・ガムラン・ミュージック~スローライフへの誘い」、まだ1回きりですが流し聴きしてみました。いいですねぇ。あらためてゆったりじっくり聴いてみます。ありがとうございます。