知らないことがいっぱい

tchaikovsky_2_3_leonskaja.jpg
せっかくの秋分で、しかも満月だというのに激しい雨。涼しい風どころかむしろ寒さすら感じるほどの外気。ようやく秋の気配が漂う。
昨晩、大学の講師仲間で打ち上げ会があった。元日航の客室乗務員という方もいらっしゃり、授業とはまったく関係のないいろいろな話で盛り上がった。1985年8月12日のJAL123便の墜落事故に関する驚くような「真相」も聴けた(まったく表には出ていない情報だが、なるほどそう言われてみればそうだという内容。ともかく情報という情報がほとんど操作されている。例の郵便不正事件にまつわる主任検事の証拠隠滅問題についてもそうだが、我々はもう何を信じて良いのかわからくなる・・・)。知らなくて良いことというのも確かにたくさんあるが、真実というのはやっぱり知らされなければならないもの。何事も知らないより知っていたほうが良い。
ところで、「早わかりクラシック音楽講座」の次回のお題がムラヴィンスキーによるチャイコフスキーの後期交響曲集であることが影響しているわけではないが、ここのところチャイコフスキー漬けだ。過去に有名曲は散々聴き飽きるほど聴いてはいるが、知名度の低い作品に関してはほとんど無視してきたことを反省している。基本的に駄作はないと信じるが、それでも初期のシンフォニーなどは晦渋かつ冗長な感があるし、ピアノ協奏曲なども超有名な第1番以外はほとんど聴き込んだ記憶がない。「作曲家のすべてを聴かずして・・・」というモットーを基本的にもつ僕にして、大手を振ってチャイコフスキーを語る資格などない。まったくもって研究不足・・・。

かつて若い頃はチャイコフスキー嫌いを標榜し、そしてある程度の歳をとった今頃あらためてかの大作曲家の魅力を再発見しているという「愚かな」ひとりのクラシック音楽愛好者・・・(笑)。ともかく素直になろう。良いものは良い。まだまだ知らないことがいっぱいある。

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番ト長調作品44&第3番変ホ長調作品75(遺作)
エリザベート・レオンスカヤ(ピアノ)
クルト・マズア指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

残念ながら第2協奏曲はステージにかけられることは滅多にない。あの有名なホルンの序奏を持つ第1協奏曲に比べて、確かにインパクトは薄いものの、作曲上のテクニックは格段に進歩しており、繰り返す聴くたび、いかにもチャイコフスキーらしさを感じられるのに。特に、冗長に過ぎると批判された、ヴァイオリンとチェロの各々ソロが活躍する第2楽章などはチャイコフスキーの本領ここにありというほど美しいもの。
知らないより知っていたほうが良い・・・。


5 COMMENTS

雅之

こんばんは。
まさにシンクロですね。驚きました、何だか恐ろしくなりました。
http://classic.opus-3.net/blog/cat57/cat58/post-496/index.php#comment-3753
>1985年8月12日のJAL123便の墜落事故に関する驚くような「真相」
知りたいですねぇ(笑)。
まあ、報道されていない部分にこそ真実が隠されているんでしょうね。
ベートーヴェンの例の件とか、チャイコフスキーの死の真相とか・・・。
文字は楽譜ですね。
「操縦室内音声記録 18時24分12秒から18時56分28秒まで」
http://www.qmss.jp/interss/extra1/materials/cvr.htm
これを読んでも、当然ですが文字から真実の肉声は伝わりません(想像力は働きますが)。
YouTubeで実際のやりとりを聴いて、改めてそう思いました。
本日はここまでとし、チャイコフスキーの話題は一度休憩します。
家族も帰ってきましたので、違う音楽を聴きます・・・(笑)。
では、また!・・・(それにしても、ああ驚いた!)。

返信する
岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
さすがですね。
素早い情報収集ありがとうございます。
僕が聴いた通りのことがほぼ書かれています。
勉強になります。

返信する

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

アレグロ・コン・ブリオをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む