ホメオパシー、やっぱりモーツァルト

mozart_haskil_grumiaux_0811.jpg「出現する未来」(ピーター・センゲ、オットー・シャーマー、ジョセフ・ジャウォースキー、ベティー・スー・フラワーズ共著)を読み始める。最近読んだ「ダイアローグ」「シンクロニシティ~未来を作るリーダーシップ」と同種の傾向を持つ、ここ1、2年で僕が体感的に感じとり、セミナーの中心テーマにしようとしていることが別の角度で明文化されている本で、滅法面白い。方向性は間違っていないんだということを確認する。今多くの人が直面している問題が根深いのは、人と人との関係だけでなく、人と自然との関係が失われている、つまり断絶してしまっていることに原因があるのではと問いかける。では、その断絶をどうやって埋めていくのか・・・。おそらく読み進めていくうちに著者なりの最終解答を見出すことになろうが、「まずはひたすら見て、感じて世界と一つになり、そして自己の内面を内省し、自然の理にかなった動きを素早くせよ」ということが提示されている。納得。

生きる意味を深耕する月刊誌「MOKU」8月号の佐治晴夫先生の記事「すべては『虚空』から生まれた」という記事を読んで、こちらも僭越ながら僕が近頃考えていたことと同じようなことが物理学的、宇宙論的、インド哲学的な観点から書かれており、とても面白かった。-インド最古の宗教詩「リグ・ヴェーダ」中の宇宙開闢の歌である「そのとき無もなかりき、有もなかりき。空界もなかりき。その上の天もなかりき。何ものか発動せし、いづこに、誰の庇護の下に。深くして測るべからざる水は存在せりや」をモチーフに「0(ゼロ)の発想、ゼロ的な生き方」を先生の深い見識から説き、ゼロ、すなわち今を一生懸命に生きることこそが大事なのだということを書いておられる(過去を嘆いたり、未来を心配するのではなく)。
先生は理論物理学者で、現在鈴鹿短期大学学長の職にある方だが、物理学に限らず、哲学、宗教学、音楽、数学、美術、文学などあらゆる方面に長じていらっしゃるようで、わずか数頁の雑誌への投稿ながら、数多の人を魅了するだろう博識ぶりに舌を巻く。先日相方が先生の講演を聴き、帰ってくるや伺った話を機関銃のように説明し、「感動した」という言葉を繰り返す様を見て、人間としてもとても魅力的で素晴らしい方のようだと感じた。とにかくこの先生のお話はお会いして、じかに聴いてみたいものだ。
ちなみに、彼は、自分とは「自」然の「分」身を意味する言葉で、そういう観点から自分を知るための一つの営みが宇宙の研究なのだという。なるほど。

本日、Dr.ロバート・ハシンガー氏によるホメオパシーコンサルテーション(90分)を受ける。特に健康面に問題があっての受診ではない。ホメオパシーそのものに興味があったことと、いわゆるレメディーを1回処方するだけで様々な心身の変化(良い意味での)が訪れるのだということを友人から聞き、費用は相当高かったが、これもチャンスと捉え、チャレンジしてみたのである。今日の夜と明日の朝に一つずつレメディーを摂取するよう指示をいただいた(半年後にまた経過を見ましょうということ)。どういう変化が起こるか楽しみである。

出逢う人々、出逢う書物の数々からいただいたメッセージは、「すべてはありのままに」、そして「今この瞬間を生きる」ことを心がけよということ(スターゲート的には「人と接し、人の話に耳を傾け、他者から学ぶことが大切な日」らしいのでちょうどよかった)。

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.545、第41番変ホ長調K.481、第42番イ長調K.526
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)※(ピアノ:K.481)
クララ・ハスキル(ピアノ)

モーツァルトの音楽には人間の、自然の、宇宙のもつすべての要素が含まれている。それはJ.S.バッハの音楽以上かもしれないと特に最近強く考えるようになった。光と翳、陰と陽。すべて使い古された言葉でしか表現しようがないが、これほど完璧な音楽はないのでないか。グリュミオーとハスキルのデュオによる演奏は完璧。しかし、それ以上にすごいのが、グリュミオーがピアノを弾き一人多重録音したK.481。まさに「0(ゼロ)」的世界の体現。

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