20年来の友人と久しぶりに酒を酌み交わしながら語ったが、誰も何も変わっていない。結局、人の本質というのはそうそう変わるものではないようだ。それぞれが、自分の生業をとことん追求し、ぶれることなく継続していけば、人を幸せにするだけのパワーを持つようで、皆ハッピーな生活を送っている。もちろん組織に属している以上、それなりのストレスはあるのだろうが、極めて自由にやっているところを見ると、全ては自分次第なのだとあらためて実感する。
And if you listen very hard
The tune will come to you at last.
When all are one and one is all
To be a rock and not to roll.
And she’s buying a stairway to heaven.
岩のようにぶれることなく
全てが一つになり、一が全になるとき
一生懸命に耳を澄ませば
ついにはあの「調べ=神の声」が聴こえるだろう。
そのとき彼女は神への使者となるのである。
(岡本意訳)
レッド・ツェッペリン通算4枚目のモンスター・アルバム。もともとクラシック音楽一辺倒だった若き少年にとって初めて聴いたツェッペリンの音楽はいかにも刺激的だった。今でこそツェッペリンの凄さを実感し、ロックの王者と認めて違わないが、当時の僕は全く以って理解できなかった。ただし、そういう中においても「天国への階段」の静かでありながら動的な、そしてクラシカルな音楽は、一種のオアシス的な側面をもち、まだまだロック音楽に親しんでない少年の心を癒してくれたものである。しいていうなら、マーラーの第5交響曲における第4楽章アダージェットのように、Jimmy Pageが恋人に宛てたのではないかと思わせるほど魂を揺さぶられる楽曲だけに、永遠不滅の重みを持つ。
僕は、タイトルのStairway To Heavenというのは、誰もが有している無意識の超能力なのだと思う。一種のアンテナである。
『ぶれずに継続してベストを尽くしてやりきること』
僕の座右の銘となるだろう。
※本日訪れたお店:恵比寿「くおん」
⇒旧ブログへ