自分らしさ

shostakovich_chamber_symphony_barshai.jpg仕事にせよ日常の瑣末なことにせよ、明確に目的・目標をもち、常にそこに焦点を当てながら行動を起こしていけば当たり前だがぶれずに成果を得られる。でも、この目的・目標というものが漠然とし、自分がどちらの方向に向かって進んでいるのか、あるいは生きたいと思っているのかよくわからなくなってしまっている時が曲者だ。

歴史の中に答があるように、会社には会社の歴史に、自分には自分史の中に全て答がある。
自分らしさというのは、過去に遡り、自分がどういうときに怒り、笑い、そして泣いたのかを思い起こし、整理していくと一つの切口が見えてくる。あるいは岐路に立ったときにどちらの道を選んだのか-つまり、どういう選択をどういう理由でしてきたのかを振り返っていくと、これまた同様に一つの切口が明らかになるだろう。「自分らしさ」というものを今一度明確にしておくことは大切である。

世の中を見渡してみると、そこかしこに凶悪な犯罪や嘘に塗りたくられた諸々の偽装問題。一体何が足りないのだろうか?
どんなに法律で規制しようと、それらは表面的な対症療法に過ぎず、抜本的な解決には程遠い。要は、人が人を信じられなくなったり、相手を思いやれなくなったりしているところにそもそもの問題があるのだから。
人間なら誰もが本来もっている「こころ」を思い出させること。
そして、欲を言えば、そういうことがわかっているリーダーを一人でも多く世に送り出すこと。
大袈裟だが、しいていうならそういう仕事をしたいと最近強く思うようになった。

ショスタコーヴィチ:室内交響曲集第1番~第5番
ルドルフ・バルシャイ指揮ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団

数年前、Brilliantレーベルから発売されたバルシャイによるショスタコーヴィチの交響曲全集は何と3000円を切る超特価で(今でこそ5000円強だが、当時は激安だった!)、しかも名演奏、名録音であったゆえ、相当数売れたと聞く。ショスタコーヴィチから直接教えを乞うたバルシャイらしく、全15曲当たり外れのないBoxセットは見事な出来栄えであった。その続編ともいうべき十八番の室内交響曲集がこの音盤。いわずとしれたバルシャイ自身が作曲者の承諾を得て、弦楽四重奏曲を弦楽オーケストラ用に編曲したいわばセレナード集である。2枚組みでたったの1000円強!これはお買い得。
それにしてもこの老巨匠の棒は冴えている。つい2年ほど前(2006年4月)、彼がショスタコーヴィチの室内交響曲作品83aと交響曲第5番というプログラムを携えて読響に客演した際に実演を聴いているが、本家本元の納得のゆく超名演奏だった。それに矍鑠とした舞台姿で、とても年齢が80をとうに超えているとは思えない若々しい大演奏だったことも付け加えておこう。

最後にあなたの素晴らしい姿を
私は心に抱いておこう
夢を心の力で呼び覚まし
喜びにあふれ、しかし震えて
あなたの愛を思い出すのだ
~アレクサンドル・プーシキン:「別れ」

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アレグロ・コン・ブリオ~第4章 » Blog Archive » ああ、空気感

[…] 奇跡の年1969年の音楽界のイベントの中で、”Abbey Road”リリースから解散に至るThe Beatles一連の出来事とZeppelinのデビューは絶対外せまい。あと、Miles Davisが”Bitches Brew”を引っ提げてエレクトリック・ジャズの狼煙を本格的にあげたことも。さらには、我らがショスタコーヴィチは第14番交響曲を書き上げ、それをルドルフ・バルシャイが初演したことも(このあたりは勉強不足なのでより深掘りする必要ある)。 […]

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