戦争

britten_warrequiem.jpg何年経っても「人の縁」というのは素晴らしい。本夕、20年近く前に勤務していたNHKプロモーションの旧知の友人と久しぶりの再会。近未来のビジネスの話を交えながら3時間ほど歓談。とても清清しいひと時を過ごさせていただいた。感謝。

戦争世代ではない僕でも、毎年8月ともなると「戦争」のことをついつい考えてしまう。2008年という今の時代でも相変わらず世界の至る所で「戦い」が勃発しているが、人と人との争いはどうにか終止符が打たれないものなのだろうか?「人類皆兄弟」、船舶振興会ではないが、そんなことを思ってしまう今日この頃である。

今日も晩夏、あるいは初秋の雰囲気を醸し出す天気。昨日まで高原での涼しい生活をしていたものだから、東京での暑苦しい生活に嫌気を覚えていたが、さすがに一時よりは過ごしやすい。

ブリテン:戦争レクイエム作品66
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)
ピーター・ピアーズ(テノール)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
サイモン・プレストン(オルガン)
ベンジャミン・ブリテン指揮ロンドン交響楽団

作曲者自作自演の超名盤。80分弱の20世紀の傑出した鎮魂曲。現代曲とは思えないほど聴きやすく、身に染みる重みを持つ。この曲を聴くと必ず思い出すのが「きけわだつみのこえ」

「お母さん、とうとう悲しい便りを出さねばならないときが来ました。
親思う心にまさる親心今日のおとずれなんときくらん、この歌がしみじみと思われます。
ほんとに私は幸福だったです。わがままばかりとおしましたね。
けれども、あれも私の甘え心だと思って許してくださいね。
晴れて特攻隊員と選ばれて出陣するのは嬉しいですが、お母さんのことを思うと泣けてきます。
母チャンが私をたのみと必死でそだててくれたことを思うと、何も喜ばせることができずに、安心させることもできずに死んでいくのがつらいです。
私は至らぬものですが、私を母チャンに諦めてくれ、と言うことは、立派に死んだと喜んでください、と言うことは、とてもできません。けどあまりこんなことは言いますまい。
母チャンは私の気持をよく知っておられるのですから。」
~母へ最後の手紙 林市造 京大経済学部学生。昭和20年4月12日特別攻撃隊員として沖縄にて戦死。23歳

それにしても泣けてくる(涙)

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