パイヤール指揮パイヤール室内管 パッヘルベル カノンほか(1968録音)を聴いて思ふ

足るを知る。
感謝することを忘れていたわけではないのだが、目先に翻弄されると人はつい大きな視点での感謝を忘れてしまう。何より「していただいた」感謝をいつも頭の片隅に置いておいた方が良い。

神に捧げられた、340年の定番名作。
おそらくその旋律を知らない人はいないだろうというくらい今ではポピュラーな音楽。
言葉にならない癒しがそこにはあり、人の心と魂を刺激し、自ずと感謝の念にアクセスさせるという、ある意味秘曲。

現代、あらゆる音楽ジャンルで、様々な編曲がなされる傑作だが、唯一無二で、最高のアレンジ、そして演奏が、ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団による1968年の録音(パイヤールはその後再録を幾度かしているが、この最初のものが最高の出来)。オリジナル・カップリングでの音盤がリリースされたのがようやく16年前。

・パッヘルベル:カノンニ長調
・パッヘルベル:「音楽の楽しみ」より組曲第6番変ロ長調
・パッヘルベル:5声の組曲ト長調
・ファッシュ:トランペット、2つのオーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調
・ファッシュ:管弦楽組曲(序曲)
モーリス・アンドレ(トランペット)
ピエール・ピエルロ(オーボエ)
ジャック・シャンボン(オーボエ)
ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団(1968録音)

パッヘルベルのカノンニ長調を聴きながら、僕はとても大事なことを思い出していた。それは、日常当たり前のことに対する感謝であるが、中でも与えられた境遇、環境に対するそれである。どんなことでも生かすこと、好生の徳というものをあらためて考えさせられた。
自分の未熟さもまた思い知った。
神に捧げられた音楽の力は偉大だ。
そして、その作品を絶妙な編曲とテンポで演奏する若きパイヤールの力量にも舌を巻く。

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