ヨハン・パッヘルベルの死亡日は明らかでない。
おそらく1706年3月6日か7日だろうと推測されている。
パッヘルベルは多くの作品を残しているが、現在最も知られている曲は「カノンニ長調」だ。正式には「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグニ長調」という。「カノンニ長調」は、今や様々なアレンジが施され、世界中で親しまれている。
1968年、ジャン=フランソワ・パイヤールの室内管弦楽団によって録音された版がこの曲の運命を大きく変えた。これはよりロマン的な演奏スタイルで、それまでの演奏よりも顕著に遅いテンポをとり、パイヤール本人によって書かれたオブリガートのパートを含んでいた。
~Wikipedia
確かにパイヤール版の「カノンニ長調」は耳に心地良い(どころか魂すら震撼させる)名アレンジであり、特に最初、すなわち1968年のエラートへの録音は人後に落ちない名演奏だと僕は思う。
パッヘルベルのカノン100%フィオーレ。
ヨハン・パッヘルベル:
・カノンニ長調(1994.9.14-19録音)
クルト・レーデル指揮プロ・アルテ管弦楽団
・パッヘルベルのカノンによるヴァリエーション(1982.9&10録音)
ジョージ・ウィンストン(ピアノ)
・スウィート・ホーム(2002.9.27録音)
榊原大(ピアノ)
松本トシアキ(ハーモニカ)
田代耕一郎(カンテレ&アイリッシュ・ブズーキ)
池田達也(ベース)
・パッヘルベルのカノンによるトランスフォーメイション(2000.1.13-15&6.26-28録音)
三村奈々恵(マリンバ)
・カノンニ長調(2001.6.4-21録音)
ジャック・ルーシェ・トリオ
ジャック・ルシェ(ピアノ)
ベノワ・デュノワイエ・デ・セゴンザック(ベース)
アンドレ・アルピノ(ドラムス)
・カノン/ザ・クラリネット・アンサンブル(2001.5.16&17録音)
山本正治・磯部周平・十亀正司・三界秀実・澤村康恵
・カノンニ長調(1990.6.6-8録音)
井上圭子(オルガン)
・カノン(2002.10.6, 7 &12録音+ミキシング)
プラチナ(アカペラ・アンサンブル)
渡辺有里香・飯尾玲子・三浦絵里子・菱川尚子
・カノン(1995.2-5録音)
アンヘル・ロメロ(ギター)
ビル・コンティ(ピアノ)
ジェイミー・グレイザー(リズム・ギター)
アシュリー・アーウィン(シンセサイザー)
フレディ・ワシントン(ベース)
ボブ・レーザーバロー(ドラムス)
・カノン(2002.10.6, 7 &12録音+ミキシング)
ピアレス2×2(ピアノ・デュオ)
・カノン(1997.10.5録音)
クローバーベルフレンド&アンダンテ(ハンドベル・アンサンブル)
・カノン(2002.10.6, 7 &12録音+ミキシング)
BRR(尺八&筝クインテット)
小湊昭尚・長須与佳・岩田卓也(尺八)
鈴木真為(筝)
吉永真奈(十七絃)
・CANON HYPER(2002.9.27録音)
榊原大(ピアノ)with桑山哲也(ボタン・アコーディオン)
田代耕一郎(クアトロ)
池田達也(ベース)
外薗ゆういち(ドラムス)
石川智(パーカッション)
・カノンとジーグニ長調(1992.1.27-29録音)
ポール・ニコルソン(チェンバロ)
ロバート・サルター指揮ギルドホール弦楽アンサンブル
どのアレンジも相応に面白い。カノン進行といわれるコード進行がいかに親しみやすいものなのか、多種多様のアレンジと古今東西とり上げるアーティストの数をみても明らかだ。オーソドックスなレーデルの演奏を筆頭に尺八と筝によるものまで聴く者をまったく飽きさせない。ちなみに、ここに収められているのは短縮版だが、ジョージ・ウィンストンのアルバム”December”収録のカノン・ヴァリエーションは、35年来の僕の愛聴曲であり、今もって実に素晴らしい。