スペインの夜

falla_espana_argerich.jpgちょっと話題が古くなってしまったが(1週間も経過してる・・・)、サッカー欧州選手権でスペインが優勝したという。基本的にスポーツには興味のない僕なので、どこが優勝しようとあまり関係ないのだが、ちょうど優勝当日にテレビをつけたらその映像が流れており、意外に興奮して観られるものなんだと感心した(笑)。野球にせよサッカーにせよ、要はチームワークのスポーツなのだから奥深いものなんだろな・・・。

ピアニストの熊本マリさんが書き下ろした「人生を幸福にしてくれるピアノの話」という本を読んだ。もう10年以上も前だと記憶するが、当時NHK-FMで俳優の渡辺徹氏とコンビを組んでやっていた「おしゃべりクラシック」という番組を好んで聴いていたゆえ、とても懐かしかった。残念ながら彼女の実演は聴いたことがないので、演奏そのものに関しては言及を避けるが、ラジオでのおしゃべりがとても上手く、マルチ・タレントぶりを発揮されていたことが思い出される。この本はほぼ彼女のこれまでの人生を簡単に振り返りながら、思ったこと感じたことが綴られているのだが、とても気さくな人柄が溢れ出ていると同時に、プロのピアニストとしてどれほどコンディション管理などを大切にしているか、あるいはいかに苦労しているかなどが書かれている。
彼女は10歳の時から父親の仕事の関係でスペインに住み、そこの音楽院で学んだことが今の成功の土台になっているということらしいが、ピアノの勉強一つとってもいかに日本と教育方法-というか考え方が違うかが痛感させられる。おそらくヨーロッパ諸国というのは見かけのテクニック(もちろん技術も重要だが)以上にその人の個性を重視したユニークな演奏が要求されるのだろうと理解できる。

ファリャ:交響的印象「スペインの庭の夜」
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
ダニエル・バレンボイム指揮パリ管弦楽団

ラテン民族特有の情熱と「気だるさ」を感じさせる20世紀初頭の名曲。もともとスペイン語が母国語のアルゼンチン生まれである二人の大音楽家、アルゲリッチとバレンボイムががっぷり四つに組んで最高のパフォーマンスを繰り広げてくれる。

1992年頃だったか・・・、一度だけスペインを訪れたことがある。マドリードからアランフエスを巡り、得も言われぬ感動を味わったように記憶する。確かに、イタリア同様街のどこを散策しても場末的な匂いがして、歴史の深遠なる重みと人間の類稀なる軽さ(笑)=解放感が同居して、妙なアンバランスさを感じさせるところが逆にとても新鮮で、大昔にタイムスリップしたような錯覚を起こさせてくれたことを思い出す。
そういえば、マヌエル・デ・ファリャのこの名曲を聴いているとタイム・マシーンに乗ったかのような気になるから不思議だ・・・。

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