
I never meant to be so bad to you
One thing I said that I would never do
A look from you and I would fall from grace
And that would wipe the smile right from my face
イントロのハウのギター・リフ。
初めて聴いたときの衝撃を僕は今も忘れない。
18歳の僕は、その音盤を何度も繰り返し聴いた。
あの頃の初々しい感性は最早僕の中にはない。
知識の集積とともに失ったものは計り知れないだろう。中でも瑞々しい感性。
情報過多の時代の功罪というのか。
そして、もっとも僕の心をとらえた作品は、ハウのアコースティックを冒頭に据えた”Cutting It Fine”。一瞬のうちに強烈に畳みかける音楽の魔法。ダウンズによるキーボードにはじまるアウトロのクラシカルな響きに魂が震えた。
即位礼正殿の儀の祝日に夜の京都を2時間ほど散策した。
18歳の頃の、京都で過ごした日々が頭の片隅を過った。
記憶に刷り込まれた音楽は、時間と空間を超える。
Personnel
John Wetton (lead vocals, bass)
Geoff Downes (keyboards, backing vocals)
Steve Howe (guitar, backing vocals)
Carl Palmer (drums, percussion)
そのとき、スーパーグループと目されたバンドは、アルバムを発表するごとにその勢いを落としていった(ように僕には見えた)。電光石火の如くの、火花散らす完全なるアンサンブルとスピードを誇った最初のアルバムこそエイジアというバンドのすべてだと思う。
幾度ものメンバー・チェンジを繰り返し、最終的には空中分解してしまったバンドが、2007年、オリジナル・メンバーによる最初の来日公演を果たすと聴いて心躍ったものの、果たしてその公演を聴いたとき、僕の心のどこかに失望があったことは確かだ。
渾身のエイジア。1982年の最初のアルバムは、今も色褪せない。