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mendelssohn_quartet.jpg第6回人間力向上セミナー初日。今回はどういうわけか向上心が高く、素直な参加者が多い。といっても以前の参加者が斜に構えた人が多かったという意味ではない。人間それなりに壁にぶつかり悩み多き人に限り、何とかしなければいけないという意識になるもので、イコール必然的に自己改革の意識レベルが高くなる。それは、年齢は関係ない。20歳過ぎの学生もいれば30歳過ぎのバリバリ第一線の社会人もいる。冒頭からかなりレベルの高い実習と講義をしたがすんなりとついてきてくれる。そういう時は講師側も待ってましたとばかりに無意識に話が長くなるもので、予定より1時間近く押して終了。

たくさん学ばせていただきました。感謝。

18:00前に終了し、反省会という名の食事会を曙橋のお好み焼き屋で開催。久しぶりにアシストしてくれたかつての仲間たちとビール片手に盛り上がった。愉快。とにかくみんな人が好きらしい。要は、人が変化していく様を見るのは誰にとってもある意味「快感」のようだ。

メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番ヘ短調作品80
ケルビーニ四重奏団

何度もしつこいが、メンデルスゾーンは一級格下の作曲家と一般的にはみなされている(かもしれない・・・)。僕もそう思っていた。しかしながら、彼の深層心理に潜む「苦しみ」や「悲しみ」を知るにつれ、単なる優等生音楽家でないことに気づく。特に、この最後の四重奏曲は1847年に(死の半年前)姉のファニーの死を悼んで書いたというだけあり、レベルの高い、魂に訴えかける音楽として昇華されている。モーツァルトの晩年に通ずる「神の領域」を体現した、かつて「神童」と呼ばれた天才作曲家の辞世の句であるかのような名曲である。一般的に有名でないことが非常に惜しい・・・。

ところで、話は突然変わるが・・・自分で言うのも何だが、僕はわりとファッションには気を遣っている。この前も行きつけの美容院でオーナーに「今日のジーンズいいですね。Dior Hommeですか?」と聴かれた。以前、1本5万円以上するディオールのジーンズを好んで履いていたからそういう問いかけだったのだろうが、「いえいえ、ユニクロですよ」と返答した。最近はユニクロといえども馬鹿にできない。シルエットを見てDiorですか?と問われるくらいなので(オーナーだって相当なハイ・センスの持ち主なので、条件反射的にDiorって聞いたのではなく本当にかっこいいと思ったのである)、1本4000円も出せば、それなりに見栄えのする格好ができるということだ。何でも一般的なイメージで判断するのは極めて難しい。音楽もじっくりと耳を傾けて、洋服も見て試着してみて・・・。

「情報」よりも「体験」を重視すべし。今回のセミナーでも口を酸っぱくしてみんなに語ったこと。一般的イメージに惑わされる勿れ。

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