Deep Purple Who Do We Think We Are (1973)

時を経れば、物事は必ず平穏化するものだ。
組織には必ず問題が起こる。人が集まるところでは避けられない問題。
破壊があっての新たな創造だということを心底認識することだ。

本作制作時、バンド内の不穏な空気はピークに達しており、既にイアン・ギランは脱退を決意し、ロジャー・グローバーも「まるでペストに感染しているような酷い感じだった」と、後に明言している。
(酒井康)

何事も時の経過とともに懐かしい思い出となる。どんな経験も人生においては生きるもの。
ディープ・パープルのこのアルバムも、今となっては精彩を欠くものではない。音は明らかにディープ・パープルのそれであり、むしろ、メンバー間の諍いがあったこその創造性が僕には垣間見える。相変わらずジョン・ロードのキーボードが醸すクラシカルな雰囲気が仄めかされる諸曲は、どれもが名作だと今僕は思う。

・Deep Purple:Who Do We Think We Are (1973)

Personnel
Ian Gillan (vocals)
Ritchie Blackmore (guitar)
Jon Lord (keyboards)
Roger Glover (bass)
Ian Paice (drums, percussion)

パープル史上最強メンバー。いい加減にやったことが、結果的に「良い加減」になるというのはこのことかとすら思う。ほぼ50年の間に熟成されたかのようだ。少なくとも僕の耳には、「不穏な空気」は感じられない。”Woman From Tokyo”から”Our Lady”までわずか30数分が、何と濃密に過ぎて行くことか。

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