換骨奪胎

berlioz_requiem.jpg昨日一昨日と気炎を上げて頑張ったものだから相当疲れたらしく思いのほか熟睡した。多分1:00 前に就寝したと思うのだが、朝7:00にはすっきりと目覚めもよく爽快な気分であった。こういう睡眠は久しぶりかもしれない。東京は空気も悪く、周辺の雑音も夜通し五月蝿く、既に慣らされた身体ではあるものの、慢性的に睡眠不足に陥っていることは間違いない。

朝から曇り空とはいえ3月も半ばを過ぎ、上着を着なくても日中は過ごせるのでとても心地よい。午後から音楽を聴きながら読書をし、まったりとした時間を過ごす。そういえば去年の今日の今頃は中目黒で「誕生日祝い」をやってもらっていたなと回顧に耽る。
月日の経過は早い。今年になって一段と加速しているようだ。円高の進行と株価の下落。予想以上にアメリカの景気の先行き不安が世界中に影響を与えているようだ。チベットの騒乱。ダライ・ラマ14世は「武力の使用は時代遅れだ」と中国当局の対応を非難。資本主義の限界か。人間の欲と思惑が入り乱れる・・・。

ベルリオーズ:レクイエム作品5
キース・ルイス(テノール)
エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団
ハンブルクNDR合唱団
ORFコンサート協会合唱団

1830年7月革命の犠牲者を追悼して書かれた1837年の作品。誇大妄想癖甚だしいエクトール・ベルリオーズの大仰な「死者のためのミサ曲」。作曲者自身がそもそも信仰心の薄い極めて現実的な人間であることからレクイエムの固有文を独自に変更、作り変えをしている。死人が驚いて生き返るような大編成のオーケストラの咆哮と人声の交叉する大伽藍。ベルリオーズは相当エゴイスティックな人間だったろうことが明らかだ。

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