Led Zeppelin “The Soundtrack from The Film The Song Remains the Same” (1976)

嘘か真か、初来日時(1971年9月)の暴れん坊ぶりが都市伝説となっているレッド・ツェッペリンのエピソード。

関西への移動には新幹線が使われ、彼らは最新鋭の鉄道に興味を示すが、新幹線の中でアルコールを飲み続けたとか、広島から翌日の大阪公演のための移動には、朝が弱いので夜行寝台列車での移動にするが、そこでも飲みっぱなしで大暴れをしたとか、大阪の宿泊に使ったロイヤル・ホテルでは買ってきたばかりの日本刀で試し斬りを行い、ホテルのドアや室内、壁などを切り刻んだという事件も起こしている。また、伝説的なアメリカでのホテルの窓からTVを投げ落とすという狼藉も、東京のホテルでやっていたという話もある。
(赤岩和美「黒船襲来―ロックの枠組みを変えた13日間」)
「大人のロック」2007年冬号P21

ロック・スターと言えど、今のご時世では考えられない話に卒倒するも、その常識外れの行動そのものがロック音楽の原点であり、かつ後世のミュージシャンに影響を与え、時代を牽引するだけの才能と革新がその中に秘められていたのだということがわかる。
お利口さんでは類い稀なる創造力は発揮できなかろう。

数年後の、ニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデンでの熱狂的ライヴの記録が生々しく、また凄まじい。

Led Zeppelin:The Soundtrack from The Film The Song Remains the Same (1976)

Personnel
Robert Plant (vocals)
Jimmy Page (guitars, backing vocals, Theremin)
John Paul Jones (bass guitar, Fender Rhodes, Mellotron)
John Bonham (drums, percussion)

30分近くに及ぶ長尺版”Dazed and Confused”は、音のみであるがゆえのまさに幻想と幻覚があるように僕は思う(ジョン・コルトレーンの最晩年の来日ライヴの恐るべき長尺の幻想に匹敵するだろう)。人間の聴覚を刺激する大いなる即興解釈と、パワーとエネルギー。思考を止め、ただひたすら音に酔い、身も心も委ねるが良い。そして、”No Quarter”から”Stairway To Heaven”、ボンゾの見事なドラミングが炸裂する”Moby Dick”、さらには名曲”Whole Lotta Love”にある即興とパラフレーズ(?)に僕は感嘆の念を覚えずにはいられない。
古き佳き時代の、今だ世界が未来への希望に溢れていた頃(?)の、圧倒的記録、否、記憶。
幾度聴いても懐かしく、また、素晴らしい。

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