カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィル ブラームス 交響曲第2番ほか(1991.10Live)

想い出の1枚。僕の座右の盤。
この映像がレーザーディスクでリリースされ、初めて観たときの感激と言ったら。
僕は、幾度も繰り返し観た。毎日観た。1986年のバイエルン国立管弦楽団との来日公演でも同じ曲が演奏されたが、僕はベートーヴェン・プロの方に行き、ブラームスを聴けなかったことをとても後悔した。あのときの感動は今も決して忘れることはない。観るたびに色褪せない、カルロス・クライバーの(使い古された言い方だが)蝶が舞うような華麗な指揮姿に痺れる。

・モーツァルト:交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」
・ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73
カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1991.10.6 &7Live)

ムジークフェラインザールの客席には著名な音楽家たちの姿も見える。
皆、久しぶりのカルロスの登場に嬉々として、そしてまた心静かに音楽に向かっているように見える。
宙から音を紡ぐカルロスの棒、そして指、すべてが音楽的で、かつ生命力に富み、何から何までもがあまりに美しい。音楽を創造するというのは、こういうことなんだと僕は思い知らされた。何という幸せ、何という充実感。

残念ながらカルロス・クライバーはもういない。
彼の指揮を生で見、彼の音楽を生で聴くことは叶わない。
映像と言えど、当然実演のエネルギーには及ばない。たった1度きりしか触れることのできなかった実演だが、その思い出を脳裏に焼き付けておくしかもはや術はない。しかしそれは、とても良い想い出だ。

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