Deep Purple “Burn” (1974)

一聴魅力的なフレーズを持つ楽曲はヒットする。そこに革新が加われば音楽はさらに普遍的になろう。

久しぶりにディープ・パープルを聴いてそんなことを思った。
リッチー・ブラックモアの天才に瞠目する。
ただひたすら少年の頃に聴いたあの熱い音楽が、いまだに僕の中では古びず、懐かしさと共に前向きにさせる力があることに驚愕した。

・Deep Purple:Burn (1974)

Personnel
Ritchie Blackmore (lead guitar)
David Coverdale (vocals)
Glenn Hughes (bass guitar, vocals)
Jon Lord (keyboards, synthesizers)
Ian Paice (drums)

名作”Burn”の間奏は、J.S.バッハの傑作ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047第1楽章アレグロから引用されているようだ。おそらくジョン・ロードのイニシアチブによるアイディアだろうと思うが(否、やはりリッチーだろうか?)、古の音楽を秘かに投入するスタイルは、音楽を古びたものにしかねないリスクもあるが、そこはディープ・パープル、発表から50年近くを経てもそのエネルギーとパワーはまったく色褪せていない。

1520年頃の音楽が一番好きなんで、その当時に戻ってみたいね。ドイツの知合いが、4人で本物の中世音楽をやってる。ぜひ奴らとやってみたいんだが、まだうまくいってない。もっとも、俺はクラシックをやれるほどテクニックがない。きっちり演奏しないといけないが、俺は即興が好きだから、無理だしな。
リッチー・ブラックモア1991年のインタビューから

ただただ幸せを感じる瞬間がこういうところにある。嗚呼、是好日。

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