朝比奈隆指揮大阪フィル ヴォルフ=フェラーリ 歌劇「マドンナの宝石」第2幕間奏曲(1973録音)

1924年の今日、ウラディーミル・レーニンが亡くなった。
歴史に「もし」はないけれど、もう少し彼が長生きしていれば、世界地図はまた随分変わっていたことだろう。

1950年の今日、ジョージ・オーウェルが死んだ。
彼はソヴィエト連邦の体制を批判する小説を書き、未来の管理社会を揶揄する小説を世に出したのだが、果たして21世紀の今、彼が想像したようなとんでもない世界になってしまった感があるが、しかし何もかもが茶番だと知れば恐れることはなにもない。どこまでいっても最上なる天意が働いているのだから。

1996年の今日、横山やすしが逝った。彼の暴言たるや、あるいは予測のつかない行動やら、常人には理解できないことも多々あったけれど、実際は極めて気の小さい人だったという。彼のすべてが実ではなく虚だったということだ。

1948年の今日、エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリが天に召された。
歌劇「マドンナの宝石」から間奏曲がつとに有名だが、僕の愛聴盤は、かつて朝比奈隆が録音したものだ。実に歌謡的な旋律の歌わせ方は、朝比奈御大ならではの、お涙頂戴的趣向に満ちていて、聴いていて心にグッとくる。晩年のブルックナーやベートーヴェンの絶対音楽しか舞台にかけなかった御大の、いわゆるポピュラーな小品の無骨な、素の文字通り素晴らしさに感激する。

・ヴォルフ=フェラーリ:歌劇「マドンナの宝石」第2幕間奏曲
朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団(1973録音)

いやはややっぱり特別だ。

人気ブログランキング


コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

アレグロ・コン・ブリオをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む