明るく素直に

先日の「人間力向上セミナー・パート2」のフォロー・セッションのため江戸川橋まで出掛け1時間ほどAさんとお茶を飲みながら話をする。彼女は20代半ばだが既に子持ちで、素直で明るく、考え方もしっかりしていて一緒にいてとても気持ちが良い。何気なく子どもの頃のこととか親御さんの性格とか聞いてみるとなるほどと納得できる答えが返ってくる。お父さんは普通のサラリーマンなのだが、いつも人に奢ったりお金をあげたりととても気前がよく、当然ながら周りからもとても愛される人柄のようだ。彼女としては子どもの頃からそういう父親に対してちょっとやり過ぎなのではないかと感じつつ、どちらかというと否定的にしか見られなかったらしいのだが、そういうお父さんはいつも幸せで、「人に喜んでいただけること」が自分の喜びであるかのように常に謙虚に振舞うのを見て、結果的に過剰な自己主張をしないという生き様がどれだけ自分自身の人生にプラスを与えているかに心から気づけ、感謝の念が湧いて出てきたそうだ。「愛とはもらうものではなく、与えるものである」とはよく言ったものである。そういう親の背中を見て育った子どもは本当に素直で明るい。

フォーレ:組曲「ドリー」作品56
ターニア・ハイドシェック(第1ピアノ)
エリック・ハイドシェック(第2ピアノ)

このアルバムの第1曲目には、モーツァルトの2台のピアノのためのソナタニ長調K.448が収められている。アニメ版「のだめカンタービレ」の録画DVDを知人からいただき、昨深夜早速観たのだが、第1話で「のだめ」こと野田恵と千秋真一が演奏するこの曲を聴いて触発され、久々にハイドシェック・デュオのCDを取り出して聴いてみる。「明るく素直に、そして元気に」を表現したようなモーツァルトの華凛な楽曲をハイドシェック夫妻が「喜び」の表情を湛えて弾く様が手に取るようにわかる。とはいえ、デュオの真髄はむしろこのフォーレ。
ドリーという愛称をもつエレーヌ・バルダック嬢に献呈された4手用の組曲。第1曲「子守歌」は特に僕のお気に入り。ただし、この演奏は少々性急すぎる。子守歌なのだからもう少し遅いテンポでもいいのではないか・・・。

そして夜は、「人間力向上セミナー・パート1」のフォロー・セッション。C君にいろいろ過去のことについて尋ねた後食事をしながら結局4時間ほど語った。彼は奥が深い。ある意味自分の才能をもてあましているのではないかと思うほどだ。自ら「扉を開ける」ようになったらステージ・アップすると思う。

帰り際、C君が10年ほど前に編纂した祖父の追悼文集「牧野晩成」を安価で譲っていただいた。見るからに豪華な装丁で、内容も詳細に亘ってしっかりしている。素晴らしい。

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