朝から部屋の全ての窓を開け、暖房も入れずに「外気」を感じながらしばらく過ごす。確かに寒いには寒い。しかし、とても気持ち良い。そして「やっぱり身の周りで起こる全ての事実を受け入れよう」と思う。どうも人間は「自分を正当化する」癖がある。いや、というより誰しも「自分が正しいんだ」といつも思っている。我ながらついつい落とし穴にはまってしまう。
世間では去年、本当にたくさんの「嘘」がばれた。今年も引き続き問題は山積みである。「時津風部屋の弟子傷害致死事件」、中国での農薬混入が確実になったという「冷凍ギョーザ事件」、結局はどれもこれもが人間の傲慢さや自己中心性にその端を発しているように思う。一方で「赤福」は一昨日から営業を再開し、待ち望んでいた顧客が列を作り、昼過ぎには用意された全てが売り切れたらしい。我々一般大衆も勝手なもので、数ヶ月待たされるとすっかり「問題があった」ことを忘れてしまう。時間と共に人々の記憶は風化する。
今こそ「良心」に還ることが大事である。
イエペス:タルレガ作品集「アルハンブラの思い出」
ナルシソ・イエペス(ギター)
スパニッシュ・ギターの調べが「郷愁」と「祈り」を運ぶ。クラシック・ギターの楽曲といえばこのアルバムに収められている「アルハンブラの思い出」と「禁じられた遊び」がことのほか有名だが、久々に耳にする「アルハンブラ」はやっぱり名曲だと確信させるだけのエネルギーがある。19世紀末作曲者がアンダルシアの古都グラナダを訪問し、アルハンブラ宮殿を観ての印象を綴ったマスター・ピース。こういう曲がポロッと弾けるようになるとかっこいいのだが、まぁ無理だろう・・・。
夜、1年数ヶ月ぶりに麻布十番「The Tokyo Restaurant」での「2002年度」の卒業生たちの集いに参加する。「同期飲み」という謳い文句であったがどうやら僕も「同期」であるらしい(笑)。彼らも社会に出て丸 5年になる。未来に夢を託しそれぞれがぞれぞれの道を歩み、みな元気に活躍している。僕を差し置き、結婚し既に離婚したという「つわもの」もいる。過去に固執することは良くないが、昔寝食を共にした輩たちとたまには一杯引っ掛けながら未来の夢を語るのも楽しい。
しかし、みんな相変わらずだなぁ。歳はとっても誰も変わっていません。
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