お台場のとある外資系資源会社の出入り口付近でSと待ち合わせしていて、突然「シェヘラザード」組曲の第1楽章の例の有名な激しい旋律「海の主題」が頭の中で鳴り出した。「アラビアン・ナイト」をモチーフにリムスキー=コルサコフが1888年に完成したエキゾチックな雰囲気を醸し出す名曲。第2楽章のカレンダー王の主題などはクラシック音楽をそれほど知らない人でもどこかで聴いたことのあるメロディだろう。
昨日の講座でとりあげたラフマニノフの師でもある彼は「共感覚(音を聴いて特定の色が見えるなど)」をもっていたといわれ、生み出す音楽の色彩感は半端じゃなくきれい。昨日「熊蜂の飛行」をピアノで演奏してもらったから突然閃いたのかとも思ったが、どうやらそんな感じではなさそう。何かヒントとか隠されているのかもしれない(大袈裟だが・・・)。
ところで、今日は朝から株式会社Sofaの木村社長のご好意により「ベジタリアン・パーティー」を開催した。幼い子どもたち含め主婦中心に10数名の方々にご参加いただいて、自宅で簡単にできるベジタリアン料理をとても美味しくいただいた。メニューは、ベジカツ・サンド、ベジハム・サラダ、ミネストローネ・スープ、ベジ・トマト・スパゲッティ、ベジから揚げなどなど。大好評でした。
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」作品35
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮パリ管弦楽団
昨年4月に亡くなった天才チェリスト、ロストロポーヴィチは20世紀の代表的なチェロ音楽をほとんど初演している。その彼が指揮者として活躍した中で最も腑に落ちる(?)名演がこの「シェヘラザード」といえるかもしれない。彼の奏する数々のチェロ音楽は末代にまで残されるべき永遠の至宝であるが、指揮ということになると冒険の少ないあまりに整理整頓されすぎた印象があり、面白いと感じたことがない。チェロ・リサイタルには何度か足を運んだが、オーケストラ・コンサートとなると結局一度も行かなかった(だから彼の指揮芸術をあぁだこうだと批評する資格もないのだが・・・)。
とはいえ、「シェヘラザード」はやっぱり名曲だ。
ちなみに、リムスキー=コルサコフが亡くなって今年でちょうど100年。
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