衝撃のプログレッシブ・ロック

人との出逢い、モノとの出逢い、コトとの出逢い。それは人間の幅を広げる大いなるチャンス。今日も素晴らしい「出逢い」を体験させていただいた。人々に「感謝」である。
僕は「人間力」講座のほか「クラシック音楽講座」を主宰している。残念なことに楽器は弾けない。しかし、モノ(音楽)の善し悪しを判断する「審美眼」は持ち合わせていると自負している。

そういう僕もクラシック音楽との出逢いは「偶然」であった。「偶然」とは「然るべくして偶う」と書く。全ては「必然」なのである。
実は、小学生から中学生の頃、確かTBSで山口百恵の主演する「赤いシリーズ」がブームであった。中で山口百恵が出演しない「赤い激流」というドラマがあった。水谷豊が主演のドラマで、ショパンの「英雄ポロネーズ」やベートーヴェンの「テンペスト」のフィナーレが番組内で流れていたことに衝撃を受け、初めてクラシックの作曲家の存在を意識したのである(もちろん義務教育を受けている頃、音楽室の肖像画によりある程度の認識はあったのだが)。以来、クラシック音楽にはまった。はまりにはまった。しかし、一方で「クラシック音楽」至上主義的な考えも生まれ、いわゆる「ポピュラー音楽」を否定していた時期もある。ちょうど高校生の頃だ。

1983年、大学に入学し、ビートルズの存在を知らされた。ロックに目覚めた。
そして、その火付け役になったのが、何を隠そう「エイジア」だったのである。エイジアは、プログレッシブ・ロックの盟友たちが一堂に会したいわゆるスーパー・バンド。以前紹介したファースト・アルバムもさることながら、セカンドの「アルファ」にイカれた。

Asia:Alpha

このアルバムは本当によく聴いた。産業ロックと馬鹿にされようと、これはウェットンらしくないと軽蔑されようと、実に名盤である。
特に、「My Own Time」という楽曲。ライブではおそらく演奏されたことがない。しかし、アコースティックの温かみとオーケストレーションの厚みを融合させ、かつコーラスの斬新さをあわせもたせた指折りの名曲だと思うのである。
今年3月のオリジナル・エイジアの初来日公演は最高だった。来年5月に凱旋公演を催すようだ。また行かねば。

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