哀愁

今朝起きたとき妙に涼しく一瞬「秋の気配」を感じた。午後はいかにも残暑という日差し。
毎年初秋の頃に聴きたくなる音楽がある。セルゲイ・ラフマニノフ。19世紀末に生まれ20世紀の前半のコンポーザー・ピアニストとして一世を風靡したロシアの大音楽家である。
彼の作風はチャイコフスキーと並びとても浪漫的でメロディアス、しかもメランコリックで胸にキュンと迫る愛おしさを感じさせるものである。モダニズムやキュービズム全盛の時代に「時代遅れ」だと後ろ指をさされた時期もあったようだが、21世紀の今も好んで聴かれているところをみるとやはり天才音楽家なのだと思う。

ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調作品44
ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団


ラフマニノフ最後の交響曲。1917年、ロシア革命を逃れて合衆国に亡命。以降43年に亡くなるまでほぼ米国を活動の拠点として活躍していた彼が、母国ロシアに向けての郷愁や愛を綴った傑作である。ラフマニノフらしい哀愁感漂う女性好みの楽曲。
地味だが、美しい・・・。

⇒旧ブログへ


コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

アレグロ・コン・ブリオをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む