1週間ぶりに東京に戻った。
むっとする暑さと、どんよりとした気にいきなり意気消沈(苦笑)。
とはいえ、たまった宿題も多く、自分事より他人様のために気合いを入れてがんばる。
例えば、ワークショップZERO。ここのところ何人かの相談に乗らせていただいて、興味を持っていただける方も多く、マイナーチェンジを繰り返しながら構築してきたメソッドを駆使してお役に立ちたいという思いが沸々。
天職発見講座についてもある友人から素案をいただいたので、少々練り込んで近日中にアップする予定。やっぱり「意識を外に向ける」ことが自分を元気にする一番の特効薬。
夜、ひとりでモーツァルトでも聴こうと、ブリュッヘンと18世紀オーケストラ団員による「グラン・パルティータ」を聴きかけたが、何かが違う。軽快な明るさはモーツァルトの心をそれはそれで捉えているが、僕の中でのこの音楽の刷り込みがもっと違ったものだったから、いまひとつピンと来ない。
その録音。
モーツァルト:セレナーデ第10番変ロ長調K.361「グラン・パルティータ」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団団員
何年ぶりに聴いたのだろう・・・。
古き良き欧州の薫りと、重心の安定した平和なモーツァルト。どうしてフルトヴェングラーがわざわざこの作品を録音しようとしたのか皆目見当がつかないが、それでも彼のこの録音にじっくりと耳を傾けると見事に心が落ち着いてくる。一種の精神安定剤のような何とも捨てがたい録音。
すべてに感謝しようという気になってきた(笑)。
※ちなみに、SACDは未聴。
おはようございます。
この曲のSACDのリマスターの出来は、素晴らしいですよ。
こういう、一見指揮者がいらないような名曲を指揮しても、フルトヴェングラー色がちゃんと濃厚に出てくるから大したものです。私も、大好きな演奏です。
3日ほど前、生まれて初めて、フルトヴェングラーのシベリウスを聴きました。
ベルリン・フィルを指揮した、シベリウス:交響詩「エン・サガ」
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E8%A9%A9%E3%80%8C%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%AC%E3%80%8D-%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC-%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%A0/dp/B0002J53G0/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1313631095&sr=1-1
も心底感銘を受け、世紀の大名演だと思いましたが、
ヴァイオリン協奏曲がまた絶品でした。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%82%B9-VN%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2-%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC-%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%A0/dp/B00005HQJH/ref=sr_1_4?s=music&ie=UTF8&qid=1313631095&sr=1-4
クーレンカンプのヴァイオリンがまた、レトロですがロマンチックの極致(極北)ですねえ!!
いやあ、真に掛け替えの無い体験でした。
かつてハイフェッツが使用し、現在、諏訪内晶子さんに日本音楽財団から長期貸与されている、世界三大ストラディヴァリウスの一つといわれる「ドルフィン」(1714年製)のような名器が、こういう古いタイプの演奏家に弾かれ、指揮されるのも、一度でいいから生で聴いてみたいと思いました。
>雅之様
こんにちは。
>一見指揮者がいらないような名曲を指揮しても、フルトヴェングラー色がちゃんと濃厚に出てくるから大したものです。
おっしゃるとおりですね。これはぜひともSACDで聴いてみたいと思います。
ご紹介のシベリウスは、メロディアの復刻CDなどで聴いておりますが、いいですよねぇ。残暑にぴったりだと思います。
>世界三大ストラディヴァリウスの一つといわれる「ドルフィン」(1714年製)のような名器が、こういう古いタイプの演奏家に弾かれ、指揮されるのも、一度でいいから生で聴いてみたいと思いました。
同感です!
[…] 今朝、雅之さんからご紹介いただいたフルトヴェングラーの戦時中録音のシベリウスがどうしても聴きたくなって、十数年ぶりに取り出して聴いてみた。 […]