ハイドシェックのモーツァルト

本当にいろいろなことが起こる。
そのたびに動揺したり、心を痛めたり、狂喜乱舞したり人生様々。
阿部敏郎さんの話を聞きながら「物事はなるようになるものなんだ」とあらためて思う。
自分の直感を信じて、しかも客観的な観点に立てれば冷静になれるというもの。

講演後、3人で鍋をつつきながら語った。
酔っ払ったが、睡魔に襲われることはなく終始一貫して他人の言葉に耳を傾け、自分事に真剣になれたのは久しぶりのことかもしれない(大抵はどこかのタイミングで酔い潰れてしまうから)。

サロンに戻り、モーツァルトを聴く。
もはや秋の気配がする涼風の中、頭を駆け巡った旋律を再確認するために・・・。

モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
・ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
エリック・ハイドシェック(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮パリ音楽院管弦楽団

いつだったか、ハイドシェックの来日公演の際、終演後のサイン会でサインをもらった。CDの盤面にEric Heidsieckという文字。
その時以来かもしれない、おそらく十数年ぶりに取り出して聴いてみたモーツァルトは若きハイドシェックの鮮烈で深みのある表現で、これら2つの有名な協奏曲を十二分に堪能させてくれる。

哀しみを乗り越えて、いや、乗り越えてというより包括し、そして前向きに。
慟哭と囁きと。人々の持つあらゆる感情が入り混じった名曲の名演奏。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。

ハイドシェックのモーツァルトについては詳しくなくご紹介の盤も未聴ですが、ピアノ協奏曲第20番注目の第一楽章のカデンツァは、誰のものを使用しているのですか?

岡本さんの個人的近況については、ブログで断片的にほのめかされても、私にはさっぱり理解できませんので、もはやコメント不可能です。まあ、遠い過去に物故した大作曲家の私生活を、残された少ない資料で探るというのと、似たようなものです。
無理!! 負けましたm(_ _)m

あっ、マーラーの交響曲を毎日毎日聴き続けているようなものですか(笑)。

申し訳ありません。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
今、知ったのですが、昨日はハイドシェックの75回目の誕生日だったみたいです。偶然ですね。
ちなみにカデンツァは自作のようです。ハイドシェックらしい素敵な演奏です。

>あっ、マーラーの交響曲を毎日毎日聴き続けているようなものですか(笑)。

そうそう、そういうことです。(笑)

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