僕の秘密の場所

Peter Gabrielがアルバム”So”で大ブレークした頃だったと思う。MTVで秋の気配漂う中で(映像の光景はうろ覚えなので定かでないけど)Joni Mitchellとデュエットするシーンに釘付けになり、早速Joniのその音盤を手に入れ、繰り返し聴いた。しかしながら、まったくもって地味で大人向けの楽曲が並んでいた故、時間を経ず、棚の奥にしまわれるようになってしまった。
例によって、ここのところのGenesisブームに便乗し(笑)、かつてのアルバムなどを整理しながらかじり聴きしていたところ件のCDを発見・・・。

ジョニ・ミッチェル45歳の時の録音。同じ年頃を迎え、ようやくその「意味」が理解できる。落ち着いた雰囲気の中に、様々な音楽的趣向をこらし、彼女の創造力が相当に詰まった実に傑作。

Joni Mitchell:Chalk Mark In A Rain Storm

アルバムの劈頭を飾るガブリエルとのデュエットはいつ何時繰り返し聴いても身に染みる。大人の歌。

“My Secret Place”
I’m going to take you to(君を特別な場所に)
My secret place.(連れてゆこう)
It’s a place that you(ほかの誰も)
Like no one else I know(認めないだろう)
Might appreciate.(君の場所)
I don’t go there with anyone – but(誰もそこへは行かないけれど)
You’re a special case(君だけは特別)
For my special place(僕にとって特別な場所へ)
For my secret place.(秘密の場所へ)

ウィリー・ネルソンとの”Cool Water”も美しい。
ちなみに、3曲目の”Lakota”はガブリエルの”So”に収録されている”This Is The Picture (Excellent Bird)”に雰囲気がそっくり。”So”が86年のリリースだからパクリか(笑)空似か・・・。

ところで、すみだ学習ガーデンのさくらカレッジ2011年10月講座にて「早わかりクラシック音楽入門講座」の開講が決定した。第1回が10月1日(土)、最終回が2012年3月17日(土)の全12回。毎回2時間でテーマを決め、有名作曲家の生涯と音楽を採り上げる予定(最後の回は愛知とし子によるピアノ・コンサート)。
この7月で「早わかりクラシック音楽講座」は一旦幕を下ろしたが、こういう形で引き継がれるというのは感慨もの。「趣味が高じて・・・」だが5年も継続しているといろんなことが起こる。面白いものだ。


2 COMMENTS

EBJ

おつかれさまです。
「早わかりクラシック音楽講座」って、幕を下ろしたんですか?知らなかった。次のステージでも頑張ってください。

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岡本 浩和

>EBJ様
こんにちは。
少々マンネリ化してきたということもあり、一旦7月で休止状態にしました。
いずれまた頃合いを見て再開するかもしれません。
その際はよろしくお願いします。

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